人口について

 一般質問で、人口の減少についてイベント、交流人口、イメージにとらわれすぎていると指摘をしました。質疑で明らかになった厚木市の市街化区域の条件からする住宅の整備がきちんとされたとした場合の人口のキャパシティは「おおむね2万から4万人」ということでした。市街化区域3103.2haで、平成12年から17年までの間で農地が32.6ha減少、空地系用地(未建築宅地、資材置き場など)が30.5ha増加、商業系用地14.6ha増加、工業系用地12.5ha減少、公共系用地13.9ha減少、となっていて住居系用地は11.2haの減少となっています(都市計画基礎調査より)。
 この調査から5年を経過した今、おそらくかなりの変動があったと推測できますが、今年も調査の年にあたっているので詳しい分析ができるのではないでしょうか。市街化区域内の農地の減少によってその分がきちんと住宅整備に充てられていない状況がわかりますし、こうしたデータを見るまでもなく、有効な土地利用や空間利用がされていない状況は日常に感じられることです。人口流動の大きな要素は就業や結婚などによるものよりも第一義的に住宅価格などの住宅取得にかかる条件に左右されることが大きいという調査があります。そうした意味からも、優良な住宅画面的に整備されることを含めて、夜間人口すなわち(在厚木市)住民にとって生活しやすい環境づくりをなによりも急がなければなりません。土地という資源の有効活用をはかることが大切で、それを長期にわたってムダにしていると活性化は生まれないと思うのです。
 市街化区域3103.2haに対して調整区域は6280haとまだまだ広大にあります。いままで触れましたように調整区域を減少させなくても市街化区域内の用地の有効利用で住宅整備はまだまだ可能だということですから、そうした視点で落ち着いて施策を練ってほしいものです。