雑感

 一般質問3日目。計21名の一般質問は、ひとり50分の持ち時間(往復)でもかなり頭が飽和状態になります。同意できる意見もあれば異なる視点もあり、結構集中して聞いているので疲れもします。自分の持ち時間は相当短く感じるもので、50分なんてあっという間ですが。
 厚木市議会の場合は、予算提案に対しての質疑が無制限ではありますが、総括質疑、通告制ではないためか、かえって提案時には質問をしないで一般質問として予算に関連する質問するパターンが多くなるようです。持ち時間がはっきりしていて通告もして、傍聴も多い一般質問で取り上げたほうがよい面もあるのでしょう。
 ところで、最近の市長の登壇での答弁がずいぶんあっさりしているという感じがします。わりと、一般質問は再質問重視で構成するからそれでありがたい面もありますが、ちょっと短すぎませんか?と思う場面がいくつかありました。



 この3日間、教育に絡んだ質問がいくつかありました。厚木はかつて、教育文化都市を標榜していたこともあり、今新たに厚木市潜在的なパワーを奮起させよう、もう一度「教育」を位置づけなおそう、という声がたしかに聞かれます。
 私も今回、質問のとき、予定を変更して質問を増やして(予定していた他の質問が減ってしまったのですが)中学を卒業して働く生徒、定時制高校などに進む生徒の状況を尋ね、また、受験中心となっている教育を本来の教育ではないとする大学教授の意見を紹介して、高等教育にかかわることにそれなりの意味があることを伝えようと思ったのですが、若干言葉足らずに終わってしまいました。公立中学で塾と同じ役割を担わせることに異論があることをもう少し強調したかったのですが。

 他の議員の質問でも、学校現場の労力・負担軽減についての意見もありました。児童・生徒のために、といわれれば無理をせざるをえない学校現場を考えると、新しい施策を提案する場合は本業の教育指導に影響がないためのサポートを同時に考える必要がありそうです。増え続ける現場の事務と多様な地域の声に対応せざるを得ない教育現場の心労、教育以外にも生徒指導や心のフォロー、場合によっては家族の不安の解消のためにも時間を使わなければならない、そうした問題について、各方面から指摘や提言があるのは望ましいことです。本給4%上乗せでよかれとする教員のあり方は今の時代にはたしてあっているのか、通常の勤務評価に(残業換算もする)転換することも考えてみたほうがよいのではと質疑を聞きながら考えていました。
 学校給食、環境教育、人権教育、など多様な質問が教育委員会に向かいましたが、おそらくもっと語りたい、あるいは違った意見を述べたい、などと各議員は感じたのではないでしょうか。これから行われる常任委員会での予算の審査で、さらに深い論議がなされることに期待したいものです。