12月議会、最終日

12月議会が今日終わりました。この場が活動の概要の速報の要素を持っているので、できる限り伝えられるようにしていますが、今日のようにボリュームが多い日は工夫が要ります。
■ごみの持ち去りを規制する条例改正、市民の党(私)、神奈川ネット、共産党、の5人は反対
私は、委員長報告に対する質疑の形で問題点を指摘しました。議場では触れなかったこともありますが、私は「集積所に置かれたごみの所有権があいまい(所有権をもって窃盗で争った裁判では不起訴になった最高裁の例があり、最近では所有権を根拠にせず、運搬の指定外の持ち去りを禁ずるという形になってきている)なのに、運搬を制限することの妥当性に疑問がある」という点、「あとから通報などしても、持ち去り行為を特定するのは難しいのではないか。にもかかわらず通報などを奨励する自治体もあり、行き過ぎを懸念する」という視点、「そもそも、監視すべき対象が違うのではないか」という点、からこの条例については大いに疑問で、このところ数日、担当課職員ともやり取りをしていました。
現実問題として、強いいくつかの通報、苦情があるようで、おそらく他の自治体でも同様の条例があることも知られていることもあるのでしょうか、対応せざるを得ないと判断されたのかもしれません。しかし、リサイクルのストレスのはけ口に弱者を狙い撃ちしているようにも思えてなりません。最近の風潮ではそういうことに疑問すら感じない人も増えていることのほうが気がかりです。
条例は可決されましたが、罰金つきの条例、住民とホームレスの人たちとのトラブルなどが生じないように細心の注意を払って欲しい。

補正予算などについての賛成討論
今回は前述の議案を除いては珍しく賛成をしました。補正予算は、税収が20億円も減ったにもかかわらず、生活保護障がい者の支援施策、要保護・準要保護、などの増額がおもで年末によくありがちな土木への増額補正が皆無だったことを評価しました。生活保護にはもちろん母子加算の復活も盛り込まれています。いま、国政においても財源捻出に苦労している状況ですが、基礎自治体ではなんとしても住民を守らなければなりません。国のムダな事業の洗い出しには大いに期待しますが、自治体でも来年度予算編成に向けて今その作業の真っ最中で、注目しています。議会は今日終わりましたが、2月議会が始まるまで、その攻防には住民の声がきちんと届くように、監視を続ける必要を感じます。
市営住宅の改正条例、工事請負契約の締結、は市営住宅をきちんと整備して欲しいなどの期待をかねて、また学校施設を整備すること、学校給食の自校方式の整備を継続するように、などの視点で述べました。
さらに、陳情5件についても賛成の意見を表明しました。
「細菌性髄膜炎を予防するワクチンの早期の定期予防接種化を求める意見書」を国に提出することを求める陳情 → 賛成全員で採択、意見書提出。
重度障害者医療費助成制度の充実を求める陳情
→ 不採択(市民の党民主党共産党は採択を求める)
栄養教諭の配置促進を求める意見書を県に提出することを求める陳情
→ 賛成全員で採択、意見書提出。
改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書を国に提出することを求める陳情
→ 賛成全員で採択、意見書提出。
健全に運営する自主共済に対し、新保険業法の適用除外を求める意見書を国に提出することを求める陳情
→ 不採択(市民の党民主党、ネット、共産党は採択を求める)

■市立病院の特別委員会
市立病院整備専門委員会検討報告書が提出されたことの説明を受けて、これから特別委員会としてどうするのかが協議会で話し合われました。委員外議員として参加している私も見守りましたが、行政側は年度内をめどにパブリックコメントを経て整備基本計画を策定しようとしていることがわかり、よって特別委員会としては市民の側の立場で中間報告を3月の議会中にまとめようということになりました。特別委員会の委員ではない(1人会派には割り当てがない)委員外議員もこの中間報告に反映させるべき要望書は提出できることと委員長から声がかけられました。
おそらくは、多くの具体的な議論がこれから始まります。たくさんの市民の声が聴かれた上での整備になるように、しばらくは大変重要な活動となることは間違いありません。

■全員協議会、など
議会運営委員会、ではいくつかの審議があり、そのうえで委員長から自治基本条例における議会部分の原案について提案があり、それぞれの会派がどういう意見があるかを提出するようにという内容の提起もありました。また、経理責任者会議もあり、こちらも年明け早々に内容をまとめる方向が今日確認されましたので、多忙確定の年末年始となりました。
全員協議会では、工事請負契約やインフルエンザ対策、ふれあいプラザ指定管理者取り消しに伴う清算の終了について、連接バスの運行路線の拡大について、などが市長から報告されました。
私は、インフルエンザ対策がどの程度ワクチンに不安があるのかという点、また連接バスが必要性のあるところではないような感じがしたので、確認の質問をしておきました。これに対しては、インフルは神奈川県としてはできるだけ出そうとしているようではあるという市長の感触も述べられました。バスの件は、今日のところはよくわかりませんでした。
また今度、よく調べてみます。

圏央道の説明会
これは、昨日文化会館で行われたのですが、議会の直前でしたけれども参加してきました。
要するに報道でもあるように開通目標を今さらではありますが来年の開通は無理なのでさらに2年延ばします(海老名から相模原)、相模原から八王子南は今後の用地取得状況により検討が必要、という話。
せっかく前原大臣に代わったものの、説明会のありようはまったく!!!!変わっていなくてもう本当にがっかり。
99%用地取得完了という状況ではあるのですけれど、私は今日も国県道対策を通じて資料を入手したり、さらに資料を請求したり、と活動中です。