市立病院を見学

 今日は厚木市立病院を視察してきました。昨日と同様、午前中に北里東病院から外出許可を得て、かねてからの約束の、現場の状態をこの目で見る時間を確保できたので一安心しました。

 国会では「中小企業金融円滑化法案」が衆議院を通過。このところの国政については国民がしっかりと見ています。8月30日の歴史的政権交代をなしとげた国民は、その後の政治を監視し続け、さらに眼力をつけています。よく今回の政権交代が「一票革命」と言われますが、革命というのは不断に継続するもの。国政で圧勝した民主党が必ずしも地方選で勝利しているわけでもなく、私は有権者の相対的には比較的正しい判断と納得しています。あの日、一日だけが「革命」ではなく、今なお、激しい攻防の中、様々な弱点も見せながら継続中なのです。弱点があるのは一人民主党にだけではないということも私は学んでいます。

 また、今日配布の議案を見れば、補正予算で20億円も税収減、市債で穴埋め、という中身!
 地方自治体でも、真剣な議論が求められます。見通しの問題と、税金を「誰のために使うのか」ということを市民と共有していきたい。

 さて、前置きが本題のようになってしまいました。
 市立病院、修繕した箇所や構造上の問題の箇所などを重点に見てきましたが、迷路のようになってしまい、継ぎ足しでなんとかもたせてきた病院もやはり限界だろう、公的医療の役割をはたすためにも建て替えはかなり急がれるということを痛感しました。11期もあって非効率なエレベーター、見通せない見渡せない位置にあるナースステーション、明るさが確保できない場所や広さが不十分な車いす可能なトイレ、などが問題です。病室も狭く、治療スペースの問題もありそうです。
 手術室周辺まで案内してもらいましたが、ムダをなくそうという現場の工夫や何年も機材が更新されないで苦労している、など様々なお話を伺いました。自分自身がまだ入院中の身でありましたが、問題意識の整理とあらたな問題点の発掘に役立ちました。入院しながらも、コスト面で患者側に負担になってきている点などをチェックしているのですが、公立と大学病院、二次医療と三次医療、それぞれの比較についても考えてみます。

  • 工夫の力作

 前号だったか、介護特集の広報は力作だったと思います。「取材を終えて」では「介護労働は、ボランティア活動ではありません。この大切な仕事には、正当な評価と適正な報酬が求められています」など、そのまま議会質問になりそうなコメントが掲載されていて、共感が持てました。

 それぞれの現場での頑張りがあることを私は知っていますが、もうひとつ、各学校で粗食給食などで食の大切さを学ぶメニューの工夫がされています。すいとん、ふかしいも、など。私は子供の頃、東京大空襲の被害を受けた母親から、戦争については聞かされて育ちましたが、毎年8月15日には「すいとん」を食べさせられました。先日、ある小学校給食のメニューにすいとんがあったのを見て懐かしくも思いましたし、いまの時代に粗食が、学校現場だけでのもので構わないのかどうか、歴史の風化という点からもとらえかえす必要は、などまた一つ考えることができました。