驚きの知事発言

niginigi32009-11-07

 今朝の神奈川新聞一面トップで報じられたのは訪米中の松沢知事の講演内容で「基地を抱える14都道府県でつくる渉外知事会の会長として訪米中の松沢成文知事は5日、ワシントン市内のジョンズ・ホプキンス大学で講演し、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題について『県外、国外の移設は不可能だと思う』との認識を示し、現行のキャンプ・シュワプ(名護市)沿岸部への移設計画を実施すべきだとの考えを表明した」というリードで始まるものでした。
 国会開会中で首相答弁、外務大臣答弁などがされている時期なのに、さらには当該の県知事でもないのにこうした見解を示すのはなぜなのでしょうか。基地を抱える自治体ごとにそれぞれの事情はあるし、たらいまわしや押し付け合いをしないことが必要なのに、こんな発言をする人が渉外知事会の会長職でよろしいのでしょうか?

 米軍基地の問題を含めてこれからの日米関係を経済問題など様々な角度から検証していく必要があるはずです。来年は日米安保条約から50年という節目でもあり、おそらく政治焦点化すると思われますが、このかんの国際情勢の変化や日米両国とも政権が代わったことをふまえて検証すべきです。なぜかつての米国の軍事戦略を固定化させる必要があるのか。日本の第二の基地県である神奈川県の知事として、考えを改めてもらいたいものです。
 日米関係、を考える上で参考になる本(写真、『社会主義化するアメリカ』米中G2時代の幕開け)を読んでいます。書名の「社会主義」は厳密にどうなのかは別ですが、これまでのアメリカが進めてきた資本主義(この本では、経済合理性至上主義とか株式主義とか契約主義とか、その中身も含めて展開されていますが)は、転換を余儀なくされているだろうことは間違いないでしょう。客観的にそうした変化が必然なのに、無理やり変化を押しとどめて固定化させるのは道理にかないません。

 秋晴れのいい一日でしたが、朝から気分を害する一件でした。

 今日は社会福祉大会に参加してきましたが、相変わらず私は式典というものがどうも…。総合福祉センターの各階でお店を出していた作業所などの出品作などをながめたり、久しぶりにお会いした方々とお話をさせていただいたりできたので、よしとしますか。