予算編成方針・要領

niginigi32009-10-29

 10月1日に私は市内の施設など5か所を見て回りましたが、七沢自然ふれあいセンター(写真はセンター内にある20センチの反射望遠鏡、ちゃんとドーム型天井のある場所にあります)について、ふれておきます。
 おおむね年間4万人ほどが利用している宿泊が可能な研修施設ですが、年間の維持経費はざっと1億円です。管理運営委託など(約3400万円)や燃料費などの需用費(約2100万円)、これら維持管理に約6600万円。その他が維持補修です。宿泊を伴う施設で、野外の施設も含みますので、金額はかさみます。この施設は今後どのように運営するかが検討になるのは必然でしょうが、利用者の半数が小中学生で占めていることから現時点では「公共」の意味合いが強いのは間違いありません。民間に移譲するとしてもまず採算に合わないから難しいでしょうからあるとしたら指定管理者でしょうが、たいしてメリットがありそうもありません。
 この宿泊施設は伺ったところ、毎年社員研修に利用している企業もあるようで、宣伝によっては利用価値が高まるのではないでしょうか。近隣はセラピー効果も高い地域でもあります。もちろん、使用料収入はどんなに頑張っても300万円くらいでしょうが、本来であれば県営であってもおかしくないほどの施設ですし、つぶすには惜しいものです。子供たちに何度も義務的に宿泊をさせる必要性は感じませんが、さまざまな同好会やクラブ活動には人気もあるようですから、事業計画を「市民協同」で作成するなど工夫しながら進めるのがよろしいかと思います。
 
 望遠鏡があることもありますからその方面への宣伝もよろしく。

 さて、私がこだわりを持っているコスモシアター、頑張っていますね。マタニティ〜とか、いろいろな企画モノも順調のようです。でも、来年度の予算編成を前に、40億から50億円も税収が落ち込む話を皆さんがお聞きになって、ようやく私のこだわりにも理解をしていただけているようです。優先すべき事業を選択しなければなりません。
 論議の際は一切明らかにされませんでしたがネーミングライツという方式で神奈川工科大が年額90万円(子ども科学館全体に対して。3年間で270万円)で受けていただいています。プラネタリウム関連のリース料金(長期継続契約)が月額約33万円ですので、年額90万は相応かもしれません。使用料も低く設定されていますから、それだけに大切に使っていただきたいものです。東口すぐそばという条件もあり、私としてはもっと活用のしようがあるだろうという欲もありますが。
 なお施設修繕には内装に198万円、ドーム修繕に315万円、座席修繕に756万円、音響・照明装置修繕に630万円、総額で1900万円近くかかっています。条例制定の質疑の時にも再三主張しましたが、この建物(シティプラザ)じたいが老朽化していることもあって、しかも再開発計画もあるので投資がムダにならないかという視点は無意味だったとは思いません。市民が喜ぶ施設であるので、ムダな大規模公共事業のように切って捨てる必要はまったくありませんが、ここは「採算がとれる」と思うのでしつこく言ってきたのでした。天文ファンである私としては、ぜひここを拠点にして、友好の輪が広がればいいと思ってもいます。
 七沢の望遠鏡も活用されるといいですが。

  • 予算編成方針・要領

 この資料が手元に届いてしばらく読んでいました。これをもとに、それぞれ議員が議会での質問に活かすことでずいぶんと論議が深まるであろうと思われます。予算の編成権はいわずもがな、市長の専権事項ですが、後追いでただチェックするというのではもはやスピード感が足りません。議会の役割からすると、一次経費の査定の段階から、目を光らせておきたいもの。予算編成が確定したのちは、編成方針などに正しく沿っているのかどうかも見なければいけません。
 まず、大前提として、この方針や要領が正しいかどうか。この論議もしておきたいものです。これは12月ですかなあ。
 最近、気が早い職員の方々は「次の議会では何を?」のように言われますが、もう議会になるのかと、追い立てられるようでもありますが。

 ちなみにいまのところですが、この要領、よくできていると思います。が、ミクロの「削減」の前にマクロの大ナタをどう示すのか。これがないと、修繕の○○%削減とか、委託費の○○%削減とかは、あまりに一律すぎて現場に混乱をきたさないかが不安です。今日のところはこの程度にしますが。