友愛の政治と日米関係

niginigi32009-10-27

 写真は一昨日、お誘いを受けて参加させていただいた相模原市選出の県会議員・長谷川くみ子さんの県政報告会のゲスト、参議院議員の糸数けい子さんとのものです。長谷川県議の報告の、政令市になろうという自治体の中での分権のあり方に対する疑問、とくにリニアや新幹線新駅、さがみ縦貫道などの従来型の公共事業をバラ色に描いて政令市に誘導する基礎自治体の体質が、政権交代がなされても相変わらずであるという問題の指摘など、参加されていた多くの市民が同じ想いだったと思います。真の地方分権とは異なるまやかしにごまかされないようにしなければなりません。
 県政報告に次いで、行われた沖縄の糸数参議院議員のお話は、沖縄の基地被害が長く続いている現状を改めて訴えたうえで、いままさに普天間基地の移設問題が焦点化している中で(苦渋に満ちた)沖縄県民の怒りや不満を伝えるものでした。
 岡田外相や北澤防衛相の、米国の圧力に屈する発言は多くの沖縄県民や新しい日米関係とオバマ新政権の新しい外交を期待する国民の期待を裏切るものでした。昨日の国会で、鳩山首相の就任演説が新しい政治の理念を示したことは私は高く評価をしますが、友愛の政治というのであれば、沖縄県民の苦難の歴史に簡単に背を向けることをしないでもらいたい。すべては今後の粘り強い外交交渉によるもので、私ども地方議員にはその舞台に立つことはもちろんできないのが残念ではありますが、背後を支えることはいくらでもできます。
 オバマ大統領が誕生したのは昨年11月4日、まだ1年を経過していません。日本初の政権交代によって誕生した鳩山内閣はまだ2ヶ月も経ていません。新しい政治を作り出すのに国民の力を信じて、絶対にぶれないでもらいたいと思います。