予算編成方針

 資料がまだ届いていません。が、当然50億円からの税収減が予想される以上、厳しい編成が想定されます。大ナタを振るえる部分はどう考えたって投資的経費しかありません。総合計画に影響がある部分を早く明らかにして、体制の立て直しも視野に入れながら来年に備えていかなければなりません。市長と経営会議、全体構想に責任をもつ政策部が一丸となって方針の案を3つ、4つと示しながら、かつ批判をきちんと受けながら練り上げていってもらいたいものです。
 昨日の全員協議会では、「(インフルエンザ対策やこのかんの補正予算凍結議論の関係で)臨時議会もありうるのか」との質問(T議員)に対して「ありうる」(副市長)との見解を示されましたので、あわせてリーダーシップをとっていただきたいです。

 国ではいかに必要とされている経費が多くなっているかがわかります。それはこれまでいかに必要とされているところにお金が使われていなかったのかを示しているともいえます。国会はまだ開かれていませんが先行して様々な措置が取られ始めています。「凍結」も含めて、いままでにないブレーキをかけていますので予想通り抵抗も生まれています。幸い厚木市では、私が政権交代以前から議会を通じて、あるいは日常で、「いくら補正を組んでもその後どうなるかわからない、なにがあっても対応できるようにしておくべきだ」と指摘していたことに行政は特に異論がなかったようで、そういう意味では冷静に対応をしようとしているように見えます。まあもちろん、すでに執行済みの麻生首相時代の補正予算はいっぱいありますが。
 貧困率が日本で初めて明らかにされたことも特筆しておくべきでしょう。15.7%(06年)。
 いまは政治で議論すべきことは山積みのはずです。実務上でも、国の方針にそって自治体が事務を行うとすると、当然その体制は今までどおりでは済まないと思われます。自治体が分権を言うのであれば、みずから「こういう体制にしておけばムダもなく遂行できる」という状態をつくれるように準備しておくべきです。この情勢で愚痴をこぼしている暇などあるはずもないですから。