9月議会終わる

 決算審査を含む9月議会が今日最終日を迎え、採決をして閉会しました。私は一般会計決算などに反対の立場での意見表明(反対討論)をして終えました。ポイントは、
 「自助、共助、公助のなかで公助の割合が減っている(医療関連の会計)」「受益者負担の適用による値上げ(下水道会計)」や
 「選択と集中がなされていないこと」「総合計画の策定過程における問題」
が主要な問題です。
 さらに、いくつか細かい点でしたが、
 「扶助費の一般財源分は約55億円、市税の決算額が527億円なので、約1割強の割合、この程度は妥当」だと述べて民生費の圧縮や抑制を避けるべきと主張しました。
 また、「特例市であることで約9000万円の市の負担となっていて、権限移譲可能法令が25あるが現状では8法令10事業にとどまっていることも含め市民がメリットを感じることはない」ことに触れました。
 不用額はいくつも問題点を感じていますが、2つについて指摘、「介護保険への繰出金1億円の減は事業費の需給バランスをよく調べるべき」とし、「北部学校給食センターの臨時職員雇用見込みにおいての約1600万円の減は、現場への負担がそのまま放置されたもの」として改善を求めました。この点については、経費削減の中で食の安全をどう確保するのかと疑問を呈し、臨時職員の賃金がそもそも物件費であることについての本質的問題点も提起しました。
 総合計画についての策定委託(1912万円強)は丸投げで問題(これは一般質問で取り上げた)、このような委託が続いている点について、決算特別委員会の要望事項すら軽視されているのではないかと、率直に述べましたが、他会派の討論でも類似の主張が聞かれました。
 最後に総合計画では人口想定がその策定の根拠に挙げられていたのですが、早くも最近すでに人口の減少が、社会減によって顕著となっている点を問題にしました。ここ1年間で約1000人ほど転出が転入を上回っているのです(統計係に資料をまとめてもらい、5歳区分で動向を追いました)。

 ざっと、まとめましたが、この年度は税収(法人市民税)も一時的要因で伸び、相変わらず指標の上では優等生、という決算ですから行政の細かな課題はあるにしても総じて失点が見えにくい一年だったともいえます。しかし、私はあえて総合計画立案の過程の問題点を重視して特にこの1年間とりあげてきたのです。市長就任から間もない状況で、いろいろな改善が可能になる今だからこそ、前例に縛られたり行政の古典的なシステムを踏襲することから脱却してほしいと。
 そんな期待を込めつつ今日は発言をしたのでした。

  • 市立病院の特別委員会など

 今日は議会日程が多く、後半はかなり頭の回転が鈍くなっているのを自覚しました。

 全員協議会では例の「ふれあいプラザ」の指定管理者が経営不振で業務の継続に穴があいた問題の報告などがされました。私を含めて3人が質疑をしました。論点はあきらかですが、「もっと早くに掌握できなかったのか」「損害についてはどう考えるのか、また再発防止は」あたりです。今日の回答を聞く限りはまだ庁内で具体にマニュアルが作れているようでもなく、場を改める必要があろうかと感じました。
 その他の件で私は、インフルエンザ予防接種のことで、補助についてはどう考えているかをたずねましたが、健康づくり課長は「今日ちょうど神奈川県と担当者の会議をやっている」ということで、広域的にどういう考えをもつかも気がかりで、とりあえず報告を待つことにしました。

 議会運営委員会では議長から議会の在り方についての諮問があり、進め方を含めて協議がされました。私は正式な委員ではありませんが、委員外議員として参加、良い方向に進んでいると今の時点では思います。

 代表者会議を経て、市立病院の特別委員会も開かれました。これも傍聴しましたが、整備専門委員会の報告を事務局から聞き、委員のいくつかの質疑を聞きました。これも私は独自に資料を求めて入手しており、なんらかのかたちで疑問を整理する必要があると考えています。

 最後に、疲労の中、政務調査費にかかわる実務会計担当者の打ち合わせの会議。毎回、この会議がなかなか頭を使うし、政務調査費の運用についてのベースを作る作業なので重要度も高い。今のところスムーズに進んではいるのですが、決めごとが多く先が長い話で達成感に乏しい。この会議はほとんど事務局が発言しないので準完全な「政治主導」、議論のあり方的にもひな型にしたいものです。