指定管理者の破産

 26日付で市長名で配布された資料によりますと、厚木市ふれあいプラザの指定管理者・株式会社東宝クリーンサービスが債務超過による経営不振で全社員を解雇する通知をし破産手続きに入った(25日)という話です。
 事実確認のため、ふれあいプラザを担当する環境みどり部環境事業課には電話で、指定管理者の在り方についての確認を行政経営課に、業務委託に変更する際の予算措置についてを財政課に出向いて話を聞き意見を伝えてきました。

 経営が怪しいという噂はあったようですが、社長に直接状況を聞くことができたのが今月の23日だったといいます。その時点から対応の準備に入ったようで、今週末までにはプラザの再開ができるようにしたいという意向のようです。突然の事態、こうした場合には条例の規定に基づいて市が直接管理をすることになっていますが、プール、浴室、健康ルームの利用は運営ができる職員を充てるか業務委託をするかしない限りは再開できません。現場では、状況把握と対応の準備は可能な限りの速さで対応しているといいますが、指定管理者で運営をしている場合、こうしたことがありうるということは教訓にしなければなりません。

 突然、後の運営をどうするかなどの責任まで業者は負うこともなく、職員が出勤しなくなるのです。職員にしてみれば給料も払われない以上勤務する必要がありませんが、経営破たんの実態把握が数日前、というのも公的業務に携わる指定管理者制度からするとあってはならない話ではないでしょうか。

 すべての公の施設が該当するというたてまえの指定管理者制度。かりに保育園でこんなことが起こったらどうしますか?