外交

 ミャンマービルマ)のアウンサンスーチー女史に対する不当な軟禁継続に抗議したい。国家保安法なる軍政維持の「法」によって不当に裁かれ、刑執行の猶予による18ヶ月の軟禁ということですが明らかに来年の選挙への「事前からの弾圧予告」のようなものではないでしょうか。野党NLDの伸張に対する警告の意味を持たせているのでしょう。
 国連の警告をも袖にする現軍事政権に対してアメリカは、ASEANを脱退させるということを視野に入れていると報じられています。日本外交の鈍感なところはこうしたところにも表れていて、世界の民主化について主導的な立場を取れないままできました。転換が求められているのです。


日本はクーデターによって成立した現軍事政権を承認しています。ミャンマービルマ)の国会は1988年のこのクーデターにより解散され、1990年に総選挙が実施されてNLDが勝利したものの国会はその後召集されていません。すでに20年にわたって軍政による支配が継続し、民政移管が実現していないという状況です。外務省は軍政に対して「厳しい圧力」と言っているようですが、それが何を意味して、功を奏しているのかどうかの検証がされていません。
 政治の転換とは、日々前進もせず後退もせずに過ごし浪費だけが進むという事態の転換を意味します。