議長選!

 臨時議会。終わりました。

 議案質疑については後述します。
 議長人事、石射正英氏が25票で当選。共産党の釘丸氏が2票、で私は自分に投票。

 石射氏の質問などを拝聴する限り、期数の多寡にかかわらず議長については実力的に問題があるとは思えず、副議長職からまもなくという点はあるにせよ、気にすべきほどのことはまったくありません。
 しかし、議長選直後の代表者会議開会前に新議長に申し上げたとおり、「石射さんが出るならば公約を示して立候補して欲しかった」。残念です。かねてよりそういう話が出ているし、今日の石射新議長の就任挨拶の中で触れられたように「わかりやすさが求められている」のですから、まずまっさきにやるべきことだったのではないでしょうか。

 どうせ、人事はさまざまな思惑と駆け引きで行われがちなものですが、私などそうした問題からは埒外の人間で、完全な蚊帳の外になるわけです。でも議会を代表する議長をどうするかは「本来内容で決めるべき」である必要があるし、きっと有権者・市民はそうやって決めていると思っているのではないでしょうか。

 今日は抗議の意味もあって自分の名前を書きましたが、本当は一人会派であって、なおかつ貴重な質問者であることを自覚している私、役職に就くことが望ましいとは思いません。しかし、選挙前に立候補者の所信を伺うこともないままに代表を選ぶことに今回は無理を感じたので、「書きませんでした」。市長側に、あれやこれやと注文をつける側の議会が、20年来解決できないのが議長選のあり方ですが、次回は同じことになりませんように。と、新しい副議長の佐藤知一氏(民主党)にはお話しました。
 なお、市長に近い会派から高田ひろし氏が副議長選に出る意向を今日示されたので、彼に投票しました。かつて同じ会派に所属していた縁があることを大切に思ってのことです。

 いずれにしても、議会側からのアクションで自ら殻を破るような提案を考えていくべきでしょう。人事議会の直前になって、あわてて動き出すようなやり方を続けている限り、透明性の高い議会とは縁遠くなるでしょう。とはいえ、こんなことに関心があるのはまったくもって一部に限られているというのも事実ですが。

議案については出産育児一時金の支給額が38万から42万になるための条例改正と補正予算、私を含めて3人の質疑がありました(即決で賛成全員)。私は、本来そもそも時限であることには疑問ですが今回は一番気がかりな「保険財政でこれをみること」の是非について尋ねました。かなりこれが本質的な議論であることは間違いないのですが、とりあえず「そういう議論はなかった」が公式答弁でした。続いて徳間議員が4項目にわたって一般会計の繰り入れや保険料への跳ね返りの見通しなど、当然疑問となるべき点を質していましたが、質問者が納得いくだけの答弁をする準備は整っていなかったようで、後日答弁書で回答、ということになりました。
 私は、基本的に議案そのものに建設性があるので今回は認めましたが、将来的な見通しについてなどきちんと説明できるだけの準備は不可欠に思えます。即決で委員会付託を省略するのならば、補足説明員の本会議出席を認めるべきではないかと考え議場でこれも述べておきました。

 さらに、私は9月以降にさらに補正予算を組む可能性があるのかどうかについて尋ねましたが、これはインフルエンザ対策としてはまだ未定なようでしたが、すでに後期高齢者医療制度の絡みでこの時期に補正を組むことが決まっている、との答弁がありました。
 また、出産一時金の支給実績は5年前から比べて100件も減っている(資料より)のに、その傾向の分析や厚木市としての対策について、担当課が十分考慮しているとは思えず、その点を指摘した上で改善を求めておきました。

 続いて別の議案、21億8800万円の法人税還付についての質疑、これは共産党の釘丸議員とほぼ問題意識が重なったため、質疑は絞りましたが、要するに還付加算金が今回日額24万2千円にもなっていて総額6330万円だというのです。これは明らかに加算金の率が4.5%程度(財務部長)だということに規定されていて、こんな理不尽なあり方がそのままになっていることになぜ着手しないのか、改めて驚きました。

 なお、財政見通しは厳しいということについて、税収右肩上がり的な見通しはできないという点も、財務部長答弁によって確認できました。当たり前の話ですがね。

 新しい委員会構成も決まりました(正副委員長も)が、私は引き続き都市経済常任委員会に所属します。
 なお、今回は正副常任委員長8名のうち5名が女性議員でした。総務企画、環境教育は正副委員長が女性ということで(記憶する限り始めてかも)、珍しい結果となりました。