議会運営委員会

 第3回臨時会の諮問。おもに2つ。出産育児一時金を4万円増額して42万円にする国民健康保険条例改正とそれに伴う81万6千円の増額補正。あわせて7月31日付専決処分で法人税還付、こちらは21億8800万円を基金から繰り入れて対応する。これらは10日の臨時会にかかります。

 あわただしい日々を送る中、年齢の階段を一段上っていましたが、時間という有限な「資源」をどう活用するかを考えます。
 ひと月ほど前だったか、何かのアンケート調査結果でイライラする若者が増えた、というものがありました。イライラの原因は様々でしょうが、時間のストレスはその一因でしょう。5分以上待つ、ことが苦痛に感じる、という別の調査も目にしました。「1分で大切なことを伝える技術(斎藤孝)」にもありましたが時間をムダに使うことには現代社会はとても抵抗があります。
 それは当然ですからその通りですが、地方に行けば電車は1本逃せば30分以上待つこともあるし、待っている間携帯をいじっても圏外だったりする、こうしたのんびりぼーっとする時間は人間の「休息」にとっては不可欠なはず。

 人口過密地域だと、休息中の人間と経済活動真っ最中の時間に追われる人間が密集して生きているので、相互にイライラする要素をばらまいているようなものではないですか。
 仕事中では貴重な時間をムダにしないよう心掛けたいものですが、めりはりとして人間の感情を維持できるだけの「感覚の回復のための」休息を大切にすることも忘れてはならない。

 転んだ子どもが自分で立ち上がるのをきちんと待つ。
 そうした視点は子育てから介護まで、人間を相手にする仕事にはどうしても必要です。効率を重視する部分と折り合いをつけつつ、非効率を内包するコミュニティづくりを課題としていきたいのです。