真夏の総選挙

(新しいプラネタリウム)

 今日も相当の蒸し暑さ。クールビズの定着のおかげでネクタイを省略できることや製品の質がよくなってずいぶん楽にはなりましたが、靴のクールビズが一般化されないものか、正装にサンダルはさすがに無理でしょうが、メッシュの靴だけではなくて靴に見える涼しいサンダルとかも開発され許容されると助かる。
 もう待ったなしで総選挙に突入することになりそうですが、8月の暑いさなかの選挙は大変。ヒートアップを冷ますためにたくさんのエネルギーが使われそうですね。お盆の時期もお構いなし、こんな時期まで解散を先送りし続けたことだけでもまた支持率を失うことになったでしょう。もはや上昇の要素が見当たらないのではありますが、自民党にすれば「麻生さんのもとでは選挙をやりたくはないけれど、今はまだ総理になりたくはない」ということなのでしょう、文句は言うけれど、公認を取り消されたらたまらないから、次の機会をうかがうとするか、でも当選できなかったら元も子もないが、というようなかんじでは? 
 選挙法の改正も廃案になりそうです。民主党提案の(ずいぶん前から提案)インターネットを活用できるようにする改革案、自民党提案のおもに供託金の引き下げを中心とする改革案、共倒れ。供託金引き下げは本来通してもよさそうなものですが、自民党の狙いは供託金引き下げで共産党の候補擁立を促し、批判票の拡散を、というものらしい、それへの反発で民主党が抵抗したという話らしいのですが、私は大いに不満、今回は総選挙前ですから堪えますけれど。最近は期日前投票に行く人も多く、インターネットで選挙管理委員会から公報を閲覧できるようにする、というのも早く成立させてほしいものです。公報が届く前に投票に行く人も多いのが実情ですから。
 真夏で有権者のいらいらも募る時期。選挙運動の時間を朝7時からに早めて昼寝の時間を確保する時限立法、なんていうのはだめなんでしょうかねえ。あるいは真夏の特例で、郵送での投票を全有権者対象にしたらどうでしょう。でも都議選の傾向からしても、投票率は高くなる可能性が高いでしょうね、とてもよいことです!

  • 神奈川工科大厚木市子ども科学館「コスモシアター」今日オープン(写真)

 私はこのコスモシアターに、いろいろと提案もし、苦言を呈して議案にも反対しましたので、今日は責任もあるからとセレモニーに参加しました。これまで苦言を呈した部分が今後、何らかの形で反映されることを期待したいと思います。科学が好きな子どもたちがこの施設を好きになって、長らく大切にしてくれればと願っています。そして厚木市はもとより、県央地区の天文愛好者が、様々なイベントを通じて交流、研究する場にもなれば、目的を達することにもなるでしょう。さいわい地元の大学も協力的になってくれて、今後の様々な可能性に期待が持てます。ぜひこうした条件をさらに拡大してほしいものです。

 
 とここまでは賛成討論っぽい内容で。

 
 あとは、やはり私はいつでも言いたいことは隠さず言っておきたいので、本音をいくつか。

 率直な疑問。なぜだろうか?地平線より下に星が投影されていましたが調整しないまま投影することにしたのは誰の判断でしょうか、その判断の根拠は何か??? 不可解なり。 
 さらに、今回の番組ではやたらと近くに「星」が流れてゆく映像が映されましたが、あんなに小さな「星」がそばを通過するイメージは非科学的ではないのでしょうか。星は太陽のよう、とナレーションが入っているのに???
 またなによりオープニングくらいライブ投影でやるのが常識でしょう、番組はデモ紹介で十分(百歩譲っての話)。科学離れ、理科離れをつくり出しているのはこうした工夫のなさというか、こだわりや思い入れのなさにほかなりません。こういう大事なところにお金をかけないのはやめてほしい。ほかで「安く上げた」って意味ないですから。
 
 教員になっていく学生の8割以上が文系だといいます。最近は実験をやる授業はめっきり減ったともいわれ、理科系を出た友人は理系の人間は自分で研究しないタイプが多いから教職はとらないのでは、と言っていました。小学校低学年で理科・社会をまとめて「せいかつ」にしてしまったのもいかがなものか。
 かつて私は月に一度、友達と渋谷の五島プラネタリウムまで通ったもので、当時小5から小6といった時期に、ボール紙を買ってきて鉛筆書きの星座盤をこしらえたり、流星群の観測(かなり本格的)をしたりしたものです。私は中学で天文部に入り、友人は野球部に入り、ともに観測する機会は減りましたが、それまで培った科学的に物事を考える視点というものは、その後の人生でも大いに役立っています。
 プラネタリウム藤井旭さん(たしか何回かは解説員でこられたと記憶)や村山定男さんが語りかけるライブを聞けたのは幸せでしたが、宇宙の話で子供達の関心を引き付けてドキドキワクワクさせるためにはライブしかないと私は思っています。

 私は、コスモシアターに反対しましたが、やっぱりまだ全く真意が伝わっていないのか、と愕然としました。たんに経費を削減しろとは一度たりとも言ってないのに、はっきり言って「手抜き」以外のなにものでもない番組構成、温もりもなければもてなしの心もありませんでした。私はいい投影をして1000円でも取れ、と言ってきましたよね。今日のようなのに100円だって払いたくはない。
 お決まりのパターンであっても、今日の厚木の空だとこのくらいの星が見えます、から始まって、前の機械だと、このくらいまで投影できました、でも500万だとこんなに見えますよ、とか、日食になるとこのくらいは星が見えるかも、とか、語りを入れてほしかった。見ている人間の相手を機械任せにしないでいただきたい。

 でもテーマソングは素敵でしたね(「コスモスの花」 作詞・作曲・歌 実耶子さん)、あれは随所に流せばよいのではないでしょうか。町中に、テーマソングを流して、大いに施設の利用を呼びかけてほしい。

 そのうえで、近いうちにぜひ検討をしてもらいたいのが利用料金。一般利用者200円の設定では私はいいものを作ろうという意欲も生まれないし、利用者も200円ならまあいいか、という程度にしか受け止めてくれません。こういう姿勢から発展はありえないというのが私のかねてからの批判なのですが、まともにこの批判に対して反論さえしてはくれません。相手にしてくれてないということなのでしょうか。

 子ども(中学生以下)は無料でもかまわないけれど、高校生や大学生などは高い内容でひきつけてください。もう少し高くしたって内容がいいものならば観覧希望者は来ます。大人は1000円でもいいのでは。500万もの星が投影できる機械を導入したんですから。

追記 「 I have never met a man so ignorant that I couldn't learn something from him. 」
 原文はおそらくはイタリア語でしょうが、ガリレオ・ガイレイの言葉。誰からも様々に教わることがある、というような意味でしょう。最近の言い方でいうところの「上から目線」になりがちな行政は、スタートからやり直してほしいものです。