ネーミングライツ(命名権)

niginigi32009-06-02

 少し古い話になります。3月の予算や条例の審議を経て、厚木市子ども科学館のコスモシアターの構想に、様々な角度から異論をさしはさみ、討論までしっかりやって反対をしました。天文ファンの一人として、とても悩んだのは事実です。その後、直接科学館を訪ねていろいろお話を伺いました(写真はその時いただいた世界天文年のポスター)。

 4月の定例全員協議会で、突如「子ども科学館の新たな収入源として、ネーミングライツの手法を取り入れ公募する」と報告がありました。科学館まで行き、確認すると、たしかに昨年の秋にそうした収入源を考えて提案した、と言います。
 広告収入を担当する行政経営課でも、去年の秋頃に提案があったことを記憶していましたが、正式な議題になったのは2月19日の「広告掲載審査委員会」の模様。疑問その1。「なぜこんなに時間がかかったのか?」

 その時点で、この委員会ではゴーサインが出たにもかかわらず、正式決定は「政策会議(現「経営会議」)を経てから、ということで、おそらくは事実上「待った」の状態だったのでしょう。でなければ、予算や条例の審議の際に、新たな収入源としてこのような手法を検討していて委員会では決まっている、と答えたでしょうから。政策会議での決定前に、そのことを説明できなかった。疑問その2。「なぜ、予算審議前の政策会議の議題にしなかったのか?」

 予算書には載っている、と言います。75ページ、総務費雑入、広告料収入、(情報政策課ほか)22,887千円、となっています。このなかに、あるんだといいます。これは絶対にわかりません。予算書には載っているのに、説明できないというのは矛盾です。さんざん議会でやり取りを(一番こだわったのは私なのですが。心を鬼にして条例にも反対しましたし)したあとの3月の政策会議に諮り、再度の政策会議で、決定して「全員協議会」で報告。

 議会で条例提案の際に、このネーミングライツなる手法が妥当なのかどうかなど、議論する機会を逸しました。私はこれは問題だと怒っています。一般質問で取り上げるテーマが多いので、貴重な50分の質問の中には入れられませんが、何らかの機会に必ず議事録に残る形で問いたいものです。残念ながら独り身ですと決算特別委員会に参加できませんから、機会は限られますが。

 さて、ネーミングライツ。横浜の科学館の例がこれ→はまぎん子ども科学館
 「横浜こども科学館の愛称です」ってホームページでは書いてありますが、どう考えても「公共」の色合いは減る感じがしませんか? だいいち、ここは指定管理者で運営しているわけで、直営の厚木市と事情が違います。この辺の議論もすり抜けました。

 今日、6月2日、公募の2社についての審議が行われたといいます。どのような結論になったのでしょうか。これも、最高決定機関の会議を経ないと公表できないといいますから、ずいぶん先になるのでしょうか?

  • 金星が西方最大離角(6月6日)

 昨日届いた子ども科学館のメルマガ、にも書かれていましたが、「明けの明星」が今観測の好機。−4.3等級は先月の「最大光輝(−4.5等)」よりは光度が劣りますが、十分明るい。子どもの頃は、このくらいの明るさがある時期は肉眼で日中に金星を見つけることも出来たものです。この後だんだん金星は地球から遠くなり、外合(太陽のちょうど向こう側に行ってしまう)までのあいだは明け方の東の空にいることになります。
 今年は、明け方の黄道(見かけの太陽の軌道)の地平に対する角度が低いため、明るさはあるものの高度が低く、観測にはイマイチだとも言われているようですが、夏場の早朝に、輝く金星を見るのはなかなかいい気分がするのです。