地方都市と歴史に学ぶ

niginigi32009-05-20

 山形から帰りました。たまたま、なんでしょうか、山形新聞の記事に「スマイルグリーン号」のことが載っていました。昨日の調査項目だったことが、新聞に掲載されているのを見ながら新幹線で帰ってきました。

 今日は、旧県庁、いまは文翔館という名前で国の重要文化財に指定された郷土館となっているところを見学しました。説明にあたっていただいたのはガイドボランティア。120名の方々が登録されているといいます。地域を愛する方々に支えられ、歴史に詳しい方が、こうして訪問者の相手をしていただけるのは本当にあたたかい感じがします。ついこのあいだ、女性知事が誕生したことに、一言、「山形では画期的なことなんですよ」と言われたのですが、時間があればもっといろいろ話ができたことだろうと残念でした(ちなみに海老名市に知り合いがいるとかおっしゃっていました)。
 広い山形の歴史を1時間程度で理解するのは無理、最上川の流れや開拓・開墾の歴史を想像しているうちに時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 私は基本的に思い入れが激しいタイプなので、深めたいと思うとその場を離れられません。頭の中では、興味や関心が拡大して尽きることがありません。あやうく、常任委員会の調査中であることを失念しそうになり、我に返りました。
 しかしながら、説明のわかりやすさといったら。すばらしいことです。札幌の時計台に次ぐ古い時計台、動かしている(振り子の手動での巻上げ)のは当時動かしていた方のお孫さんだそうですよ。技術の伝承が話題になる昨今、こうした経験の蓄積を共有できる方を増やしていきたい。

 さらに霞城公園でも案内していただいたのは観光協会の「まちなみ案内人」という、これもボランティアの方でした。ちょうど、大河ドラマと連動する面もあり、観光資源として重視されているのかもしれませんが、こうした方々には親しみがもてて、これはやっぱり地方都市ならではでないかと納得してしまいます。過去の歴史がどう築かれていったのか、に想いを馳せながら、かつ今の山形市政のあり方にあれやこれやと考える材料をもらい。
 かつては2泊をしていた常任委員会の視察、1泊ではありながら、消化しきれないほどの題材や宿題を抱えて帰途についたのでした。

 また出会えるかどうかわからない、お世話になった方々に、感謝申し上げます。ありがとうございました。