議会運営委員会 その他

 2月定例会が諮問されました。新しい総合計画のスタートとなる年度が始まるということで、予算審査は重要なものとなるでしょう。今日は臨時全員協議会で総合計画の実施計画と新年度予算の概要説明がありました。
 
 当初予算のポイント、という説明資料から、問題点となるだろう箇所を抜き出すと
 財源不足の対応の「財政調整基金繰入金の28億7600万円」「臨時財政対策債の26億円」。法人市民税が11億円以上も減収となる見込みから、しかし、総合計画のスタートの年だから積極予算にしたいという思いもあり、おそらく目いっぱいの対応を考えたのでしょう。この問題を抜きに、先の議論に進めそうにはありません。
 重点事業などの大まかな説明もされました。財政が厳しいという中で、ずいぶん積極的な新規事業を組めたものだという印象です。ここから先の議論は本会議で、というところでしょうか。
 
 今日は代表者会議もありました。
 厚木市立病院整備については、建て替え場所を現在地とすることが明らかにされました。また、専門委員会を設置することと、委員の構成の考えについても説明されました。ここは一丸となって、市民の力も借りて、まずは必ず産婦人科の再開を早期に実現しなければなりません。それこそが一番、明るい話題になることは間違いありません。
 定額給付金にかかわる補正予算案の議会提出について、という議題もありました。定額給付金33億5千万円、子育て応援特別手当1億4千万円、という事業費については国会通過後に、おそらく定例会最終日に提案するという運びになるだろうという話、さらに事務費1億4千万円については総務省が事務は早めに始めてよいといっていることから定例会初日に上程し、即決でお願いしたい、という副市長からの説明がありました。
 おおむね即決でよかろうという雰囲気ではありましたが、私は「国会でまだ決まってもいないし、今の情勢を見ても事務費だけ切り離して即決というのは了承できないから議会運営委員会で、委員会付託すべきという意見を言わせてもらいたい」と発言しました。
 ほかの議員からも同様の意見もあり、ただここはおそらく即決なんでしょうなあ。また、別の議員からも事業については委員会付託をしてもいいのでは的な意見もありました。でも、本来は分けて提案すること自体が不思議な話ですし、地方議会として論議し責任を問われるのは実際問題として事務費のほうにあることを考えると、初日提案予定の「事務費」にかかわる補正予算(追加)のほうが委員会付託になじむはずです。
 いずれにせよ、国会でもめている最中に地方議会が先に事務だけ進めるというのはどう考えてもおかしい。
 厚木市議会の議長はたまたま今回は連合出身の議員でもあり、国と連動して地方議会も十分に定額給付金の効果について、納得がいくまで議論することを目指してほしいものです。

 さらに、今日は、裁判員制度についての議員研修会もありました。講師は横浜地方裁判所の書記官でした。
 詳細は省きますが、一言で言って「上からの」あるいは「官からの」発想での義務あるいは強制のようです。欧米が市民参加しているという司法の姿を見習うというのであれば、政治制度のあり方や国民投票をはじめとする直接民主主義の保証について、同時に進める必要があります。
 市民が司法に参加するのは間違いではありませんが、形式的にそれを保証することが正しいとはとても思えません。地方議会でこのことを主要に論議する機会はおそらくないのでしょうが、5月21日からもう始まろうとしている裁判員制度、国の見切り発車のきわみではないでしょうか。