食事のありがたさを考える日

niginigi32009-01-23

今日は依知小の「食事のありがたさを考える日」で、校長先生と給食をいただきました(教育委員会職員2名も一緒に)。献立は麦入りご飯、地場野菜を使った味噌汁、鮭の塩焼き、梅干し、おにぎり用ののり、麦茶(紙パック100ml)。栄養価は(中学年)、エネルギー462kcal、たんぱく質22.5g、脂質5g、食塩相当量2.7g。私にとってはヘルシーで大変ありがたい食事でしたが、通常の給食より脂質がかなり少ないのだろうと思います。
この周辺地区の小学校はすでに自校方式になっていますが、米飯給食のときはすべて近所のお米でまかなっているということでした。校長室の隣の教室には地場産の大根がたくさん置いてあり、それが食材になるようです。センター方式では味わうことができない体験で、子どもたちにとっては大切な経験だと思います。
1年生の教室を訪ねてみましたが、予想以上に上手におにぎりにして食べていました。中には鮭の塩焼き丸ごと入れた大きなおにぎりにしている男の子もいました。1年生にとっては分量はちょっと多目かも、カロリー的には十分かな、という印象でした。校長先生のお話では梅干しは苦手な子が多いようだということでしたが、それほどでもなかったようなかんじでした。昨年は、丸干しを出したようで、食べたことがない子が多くて、しかも、頭から丸ごと食べるというのができないようで、今年は鮭になった、というようなお話も伺いました。
食事中、放送で流れたのはこんな話でした。「今日は、学校給食がはじまった明治22年頃の献立です。明日は、全国学校給食記念日です。昭和20年、戦争が終わったばかりの日本は、食べ物がなく、子どもたちもガリガリにやせていて栄養失調の子もたくさんいました。そこで、世界の国から粉ミルク、小麦粉、缶詰などが送られ、戦争中食糧不足で中止されていた給食が再開された記念日です。
今は、いろいろな食べ物であふれています。食べたいときに好きなものが食べられる時代です。でも、まだ、地球上の8人に1人が栄養不足や飢えで今でも苦しんでいます。世界には飢えで苦しんでいる人がいること、日本の食べ物の60%は外国からの輸入に頼っていることも頭において今日の給食を味わってみましょう」
この給食をいただいて220円(実費)を払いましたが、生産者の皆さんや調理された皆さん、関係者の方々に感謝の気持ちがわくのは当然のこと、本当にありがとうございました。

今もなお世界では毎日25000人が、飢餓や戦争で命を落としているという新聞報道を見たばかりです。地産地消から世界の平和を考える意味でも貴重な機会でありました。

さて、今日はマルマガで給食の献立が届く日です。給食の日にちなんでか、パクパクあつぎ産デーが多くの学校でありました。厚木第二小、1/28、「厚木産大根・里芋の入ったけんちん汁と厚木産ほうれん草のおひたし」。緑ヶ丘小、1/30、「☆お楽しみ☆はパクパクあつぎ産デーです。厚木産の野菜を美味しくいただきます」。清水小、1/28、「厚木産里芋と大根を使った給食が出ます」。三田小、1/28、「厚木産里芋・大根を使った厚木風雑煮、なます等、厚木の郷土料理を給食します」。小鮎小、1/30、「厚木産にんじん・里芋・大根・白菜・葱・ほうれん草を使った具だくさん味噌汁を給食します」。飯山小、1/30、「麦ご飯、牛乳、おにぎり用のり、梅干、鮭の塩焼き、具だくさん味噌汁、ポンカン」。妻田小、1/28、「厚木産里芋と大根を使った給食が出ます」。
また地場産、の給食ではないかもしれませんが上荻野小では☆2年生からのリクエスト給食☆なんていうのもありました。こういうのも自校方式ならではの楽しみでしょうね。上依知小のメルマガの冒頭には「インフルエンザが流行っています。バランスのよい食事をして体力をつけたいですね」とあって、栄養士さんたちの心配りを感じます。
南部給食センターでも、食事のありがたさを考える日を取り入れて、まだ自校方式になっていない小学校へ、届ける日を設けています。
さらに、今日の厚木市ホームページによると北小では生産者を招いて給食会をおこなった、ということでした。取り組みは広がっているようです。
食の安全に関心が高まった昨年でしたが、こうした実践が地域全体の食育に貢献することは大いに期待できると思います。