任期最後の農業委員会総会

 昨日、9月26日に農業委員会9月定例総会が開かれました。私の任期は議会の申し合わせにより常任委員会の任期が1年のため、総務企画常任委員長としての任期の終わりで自動的に農業委員としての任期も終わることになっています。1年間、農業委員として会議に参加することができたことは、農業問題が大きな課題を抱えている時期であったこともあって有意義でした。お世話になり、ありがとうございました。
 私は昔、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と教えを受けて育ったため、農業委員会でも農業経験はまったくないことですからとんでもない発言をしていたかもしれません。しかし、皆さんから多くを教えていただき感謝しています。以前、一度農業委員だったころから気になっていた、個人情報の取り扱いについては会長と同意見だったこともあり、早速議案の個人情報部分は回収されるようになりました。また、事務局に熱心な職員が配置されていたことも幸運だったか、勉強会も適宜行われ、1種農地、2種農地などの種別についての勉強などや、産直をテーマにがんばる八百屋さんを招いての学習なども行われ、意味のある1年だったと思っています。
 農地取得をめぐる問題、農業者認定の問題、行政への提言内容の詰めなどの議論も忘れることはできません。「農業はそんなに甘くない」と真剣に農業を営む農家の声を自治体や国はどう聞いていこうとするでしょうか、あるいは私はどう聞かせていくか。
 議会でも、地産地消、鳥獣害対策、など農政がらみの議論も増えています。先日の都市経済常任委員会でも補正予算で鳥獣害防護柵の増設(1500万円)が含まれていて、これに対して私を含めて数人の委員が質問をしました。この場で私は、先日の農地パトロールで防護柵の視察をしたので、そのときの思いを背景に意見も言いました。農業政策課が「根本的には森林をどう復元するかが大事だ」などと言ってもらえたら拍手するんですが。
 ピンチをチャンスに、災い転じて福となす、日本農業を取り巻く状況が厳しいからこそ、そして生産者と消費者が手を結べるチャンスがあるからこそ、いまは政策転換を進めるチャンスだと私には思えます。