ホーチミン

 ベトナムホーチミンに旅に行っていた友人からメールが届きました。近く別の友人もベトナムに出かけることになっているのですが、とんだニュースが舞い降りました。
 日本のベトナムへのODA(高速道路建設)を巡る不正事件、日本企業から9000万円がホーチミン高官に贈賄されていたという事件です。
 最近、ベトナム旅行に誘うような本・雑誌を目にしていましたし、またいっぽうでベトナムの急速なインフレの進行と二極化の進行という報道にも触れていましたので、こうした事件が起こりうる背景について考えさせられました。ホーチミンを訪ねた友人によれば、10年前に7000円だった土地は今は10万円だということです。急速なインフレ、国家としてみればさらに大量の資金需要があるということになるでしょう、おそらく先進国の資金をかき集めているのではないでしょうか。そうしたなかで、「割り増しの」工事受注なども行われているでありましょう、であれば当然ODAだって割り増しになるでしょう。多少賄賂を使ったって十分おつりが来る工事になるんでしょうか。
 日本人旅行者が増えているのでしょうか、アジア圏内では反日感情も薄い国ですし、料理も好みはあるでしょうが人気もあります。歴史や文化の違いに触れる機会を持つのは喜ばしいことですが、なんと興ざめするような事件の発覚であったか…。