後期高齢者医療制度廃止の陳情は賛成者5人

 本会議最終日、採決が行われました。後期高齢者医療制度の廃止を求める陳情は委員会では賛成少数で不採択という結果でしたが、今日の本会議でも残念ながら賛成5人(私、民主党2人、共産党2人)のため不採択となりました。
 神奈川ネットや連合系の会派に賛同を得られなかったという点については、それじたいが廃止論の説得力の問題でもあり、国会論議で鮮明にさせられなかった点でもあったといえると私は感じています。要するに「廃止してその後の保険制度をどうするのか」という点にも答えることは求められているということです。
 その点については、私自身の問題としても、課題は残されました。私の一般質問の後、73歳の議員から「奈良さんが75歳を大切に思ってくれていることがよくわかったよ」と(まあ冗談でしょうが)言われました。将来の社会保障の全体像について、他の議員を納得させられるくらいのものを提言できないことには、たんなる感情論としか受け止められないのでしょう。
 ただし、委員会でも意見がありましたが、このままの制度ではよくないという点は多くの議員も共通の思いであると思っています。

  • キャンプ座間再編強化に抗議する意見書を国に提出することを求める陳情は趣旨採択

 この陳情は、私が委員長の総務企画常任委員会ですでに審査され、賛成全員で趣旨採択となったものでした。これは意見書を出してほしいというものではありましたが、趣旨採択というものは、若干ファジーな解決方法でして、意見書を出すとなるとまとまらないなど、事情を配慮して取りまとめた場合などがこうなります。今回は、座間市で総力で取り組んでいる問題でもあるので、側面からの応援となることが大切であろうと、意見や細部の項目に対する認識の違いなどを乗り越えて妥協したものでした。
 今日の本会議で、ほかには連合から出された「神奈川県最低賃金改定等についての陳情」が賛成全員で採択となり、意見書が提出されました。

-「あつぎ元気プラン」(素案)などが説明されました(議会全員協議会)

 全員協議会では、6月で派遣期間を終えて国土交通省に戻る藤本理事の退任の挨拶の後、様々な報告事項がありました。公社の経営状況の報告も含め、また大量の資料の山ができました。
 「あつぎ元気プラン」。これが第9次厚木市総合計画の愛称だそうです。前市長時代に策定されたのが「あつぎハートプラン」でしたから、まあそのへんはどうでもいいんですが。

 さて。市民と職員の共同でつくりあげた、注目された総合計画についての提言が、はたしてどう活かされるのか。本日配布の基本構想(素案)を見ると、そのあたりはすべてまだ先の議論のようです。
 示された総論。これからは各論に入ります。せっかくですから、これからはおおいにかかわらせていただこうと思います。遠慮している意味もありませんから。

 その他、行政改革の取組状況報告や都市マスタープラン改定(素案)、指定管理者の管理運営にかかわる事業報告書概要、厚木市と市内5大学との包括協定について、など多くの議題がありました。