市立病院の産婦人科

 一昨日の一般質問で、この4月にようやく来ていただいた産科医師が、今月退職するという件について質問をしました。新たに1人採用が決まったということで、なんとか婦人科外来については存続でき、非常勤医師の獲得も進んでいるようなので希望はあるようでありました。しかし、この絶対的な医師不足の状態ではとても安心していられるわけもなく、今現在交渉中の医師にしても、厚木市立病院に来ていただくためには今の所を辞めなければならないという非情な選択をしなければならないのだといいます。

 市立病院の利害からいえば、なんとしても、と言いたい。でも、そうまでして引き抜かなければならないという事態の、異常さよ。

 つらい。悩む。

 今日は担当の医事課に電話して聞いてみました。「常勤が1人いるから、地域の産科医師に応援できてもらったらどうか」。なかなか難しいだろうという。
 でも、市立病院には設備はそろっているわけだし、地域の開業医に提供しつつ、何とかできないものか。いや、それはもちろん、常勤2人はほしいけれども、国の医療行政が転換しない限り、それまではなんとか地域で支えるしかないのではないでしょうか。というようなやりとりをしたのでした。

 医療スタッフのストレスも限界に達しているようで心配でなりません。市立病院の建て替えについても、財政事情などを理由に方向性が明らかにならず、こうした環境改善の兆しの不透明さも疲労感を増大させているのかもしれません。

 今回のメインの質問はこれでした。準備はほぼこの質問に費やしたのでした。
 詳細はちょっと日をおいて報告させてください。
 ただ、重要なのは厚木市としてもこの制度が問題だという私の指摘について、ほぼ同じ感想を持っている、というような趣旨の答弁があったということ。市長も「国に対しては発言をしていかなければならない」とも答弁されました。

 こうした私と同意見だと議会ではっきり答弁するにいたったのはなぜか。それは、社会保障の全体像が国から示されることなく、拙速な強行採決で押し切ったりした結果が招いた、という背景があることについて、末端行政も不満があるからにほかなりません。今後の保険制度について、どういう形になるのか、まだまったく不透明です。とりあえずの政治判断のみで、見直しで進むにせよ、このままでは職員だって、いつ何時また制度が変わるか不安でしょうがないはずです。

 それにしても… 党首討論はやるべきだったと私は個人的には思うなあ。