パンダ外交

 日中首脳会談が行われました。双方政治的な失点を重ねるわけにはいかないという共通の利害があり、パンダ以外はなにがなんだかよくわからない超玉虫色の共同声明ではなかったでしょうか。中国はわかりやすい話、北京オリンピックの成功をなんとしても勝ち取りたい。そういう意味ではアメリカ・ブッシュ大統領が早々に開会式への参加を表明してくれたことはありがたかったのではないかと思います。今回は、福田首相は明言を避けました。

 ここがよくわからない。チベット問題に関して、何らかの提案を行い、日本がその解決に何らかの役割を果たすと迫っておいて、それを条件にしての開会式参加、という話になるのかと思っていました。当面、アメリカの景気後退は深刻ですし、中国のオリンピックについてはもはや中国一国の経済的波及効果にとどまらないものをもつでしょうから、「首脳」としては、日中、日米、米中を基軸とした経済対策を第一に考えるはず。東シナ海のガス田はそれほど大きな問題になりうるでしょうか、疑問です。

 即日の感想ですので、以後訂正がありうるかもしれません、あしからず〜