国語辞典

 小学校3年のころ初めて手にしたのが旺文社の国語辞典でした。国語辞典を暇なときに眺めるのが好きで、学校の図書室にある小学館やら三省堂やらの辞典と見比べたり、巻末の付録はこっちのほうがいいな、と思ってみたりしたものでした。

 新聞広告で、何万何千語収録!とかの辞典の紹介があると、無性に買いたくなって、ねだったことも覚えています。なにかのときに、辞典を使って調べるという「手間隙」は、脳のためにはよいものだろうと思い、今では「国語総合新辞典(英訳つき)・旺文社」を愛用しています。めっきり「書く」機会が少なくなって、国語力の減退を自覚するこのごろ、母国語を大切にしなければいかんなあ、と自戒してしまいます。

 人と人とがコミュニケーションをとって共存していく社会で、主張をするにも説得するにも、言葉のもつ力は大きい。安易に考えたくはない問題だと私は思っています。