オンリー・ワンよりナンバー・ワン

 オンリー・ワンでいい、というのは現代的な優しさなのかもしれませんが、もともと人は同じ人間がいるはずがないのでオンリー・ワンであるわけで。こうした考えはどうも現状肯定の、挑戦していく意欲を喪失させるような優しさを想起させてイマイチ気に食わないのです。
 ナンバー・ワンを目指すというのは大変で、並大抵のことではないですが、どの分野であってもナンバー・ワンを目指していいはず。そこで「自分は自分、オンリー・ワンだ」と言ってしまったら進歩がないのでは? あと一歩の頑張り。それでひょっとしたら到達できるかもしれない高み。そうした挑戦は確実に人類を成熟させ、人類史を発展させることになると私は思います。「努力」が報われる喜びも貴重です。

 今、時代は大きく変わろうとしています。とりわけ、若い世代には、小さな器に収まろうとしないで、無限の可能性に挑戦してもらいたい。そうした挑戦を可能にするだけの世の中にしていかなければならないということでもありますが。

 

  • 新年度新規事業の中から

 いくつかよいものをとりあげてみると。
1.自治基本条例策定事業(697万5千円)
  これは基本的にはよい。常設型の住民投票条例をも含む構想があるよう、ただ、住民の中に、きちんと自治を根付かせるだけの十分な時間を確保してほしい。
2.コミュニティバス等運行調査事業(900万円)
  これも、前市長時代には進まなかったもの、調査はしたものの具体的なルート確定には至らなかったものだが、市内には交通不便地域がいくつかあるのでルートの確定には不公平がないようにしなければなるまい。所管の総務企画常任委員会で請願を含めて議論があった案件でもあります。
3.企業の子育て支援事業(97万3千円)
  子育てと仕事の両立についてなどの啓発活動に要する費用。さらにすすめて、企業内保育所の設立働きかけと設立への補助を検討してもらいたい。
4.ヤマビル対策事業(560万円)
  獣害防護柵設置事業(8660万円に拡大)とあわせて緊急に必要な施策。
など。