米兵による女子中学生暴行事件に抗議する意見書提出へ

  • 今日の総務企画常任委員会で、表記の関係の陳情2件(2号、3号)が審査されました。委員会では賛成全員で採択(陳情2号については趣旨採択)され、意見書を提出することを決めました。定例会最終日の本会議で採択されれば意見書が提出されることになります。

 意見書に記された事項は 1.事件の全容を解明するとともに速やかに公表し、被害者と家族に謝罪および誠意のある対応をすること。 2.米軍人・軍属などの一層の綱紀粛正を図るとともに、事件・事故の再発防止に向けた米軍内における人権教育の徹底と実効性のある施策を講じること。 3.日米地位協定の見直しを図ること。 となっています。
 実は、この陳情を出そうと活動された方が議会の各会派をまわられたことがあったのですが、なんとそのうちのお一人は、海老名中学2年の頃私が国語を教わった先生でした。30年以上ぶりにお会いしましたが、すぐにわかりました。お元気でいらっしゃって、しかもこうした趣旨の活動をなされていたこと、うれしく思いました。今日、私がちょうど委員長を務めるときに、この陳情が委員会採択されたこと、まずは一安心。もちろん、この趣旨の通りの日米関係になるためにはまだまだ頑張らねばなりませんが。

  • ところで、おととい書きましたが「(仮称)あつぎにぎわい爆発フェスティバル」について、言い足りないので書きます。

 ネーミングに「爆発」をつけるということは実際はさしてたいしたことはないような印象を持ちますね。ただ、この「大道芸」を成功させたいという考えをお持ちの方の意気込みは賞賛に値するのです。
 でも、本会議で私は指摘しましたが、一時的、一過性のイベントは商業活性化に結合することはなかなか難しい面がある。施政方針でも述べられた「回遊性、滞留性を向上させ」、というのは実はハードの整備を抜きには語れないというのが私の考えです。厚木の中心市街地はなんせ車が路地に入り込むし信号は多くてひっきりなしに車が通り、しかも一番街の中に駐車場があるからやっぱり車は道が狭いところでも平気で入ってくる。こんなところでお年寄りや子どもたちがのんびり買い物なんかできません。
 前市長は、市街地整備は民間主導で、と考えていて、行政が青写真を示さないままでした。たしかに、行政がすべてをになうのは財政負担から言っても厳しいものはあります。が、民間にすべてをゆだねた場合、採算が合わないことはしないということ、それと、都市計画が事実上崩壊する可能性があること、などから私は問題視しています。
 行政は市民と協働で、青写真は作り提案する責任があると思っています。「大道芸開催事業」(1000万円予算化)には期待したいですが、いかしきるだけの行政の、行政としての責任を放棄することにならないように、と言いたいのです。

  • 今日の総務企画常任委員会では私が委員長のため、質問は最小限に絞りましたが、少し報告しておきます。まず第一に、市長はあらたに総合計画を策定すると言い、すでに市民と職員の協働で素案作りが進んでいます。しかし、わたしはこの市民との協働が、十分に活かしきることができないのではないかと危惧しています。それはひとつにはタイムリミットを、12月議会に提案するというところから規定しているからです。

 パブリックコメントを経て、総合計画審議会の答申を経て、市民との説明・対話などを踏まえて、ということをする。これはこの時間的な問題を考えると最終的には「市民参加を得ているが行政の関与が強い」ものに集約されかねない。ものすごく不安!
 今日はその点を強く主張しておきました。市民との協働。あるいは情報公開、これらは聞こえはいいのですが、そんなに簡単ではないということ、わかってもらえてているのでしょうか? 
 第2に、最近財政が厳しいとやたらに言うんですね、行政も、議員も。でも、私は他の自治体の方々からもっと本当に厳しい自治体の実態を聞かせていただいています。サービスを十分提供できないんですよほかの自治体は。そうした意味で、なぜ厚木市は最近財政が厳しいと言うのかと問うたわけです。かいつまんで言うと答えは「今後の大規模行政需要などに対応するには厳しい」「少子高齢化が進むから厳しい」「経常的経費が増大することが予想され投資的経費に回らず厳しい」というもの。そう聞けばそれは否定できないけれど、じゃあ、今の市民サービスを削減、縮減させるのかと問えばそうだとは言わない。(言わないけれど、行政の管理部門的発想から言えば削減したい衝動に駆られているはず)
 でも私は、財政が厳しいと言ったらそのときから、市民に頭を下げて何かを削減するか、徹底した行革でサービスを後退させないで行政スリム化をするかしかないはずだと思うのです。その辺がまったく持ってよくわからない(財政は厳しいと言いながら、小児医療の対象年齢は拡大しているし、その他「少子化対策」ではかなり手厚い)ので指摘しましたが、たぶんわかってもらえていないだろうなあ。
 ちなみに財務部長は「学校のトイレなどの修繕などに」お金を回せなくなってきていると言いました。私は、「だったら補正減などしなければいい(一般会計は大幅な減額補正をした)」と述べたのですが、そう思われませんか?

 ちなみに、私はこの際、寄付金をもっと募るべきだと言いました。イベントなど、市民と協働と言うならば、税金だけに依拠したものである必要はない。本当に困っている人を助けるための行政支出は削れない。社会不安を助長させてしまうから、そこを縮減すると結果としてさらに大きな財政出動を余儀なくされるのだ。寄付金を募るべきです。本来は、高額所得者から税金をいただきたいのですが、今の日本は官僚が腐敗していて公が信頼されていないがために、あるいは日本国家としての将来像に国民的動員がされていないために、高額所得者に課税強化すると亡命してしまう。身を削ってこの日本のためにこそ投資をしようという篤志家が少ないのだ。
 寄付金を募るべきなんです。堂々と。