市立病院の産婦人科

県立厚木病院時代から、広域的な医療圏の果たす役割として、救急医療やエイズなどの対策、災害時の対応、などが担わされていました。その役割の一つとして重要だったのが「周産期医療」です。
 「周産期」とは、妊娠満22週から生後満7日未満までの期間をいい、合併症妊娠や分娩時の新生児仮死など、母体・胎児や新生児の生命に関わる事態が発生する可能性があります。
周産期を含めた前後の期間における医療は、突発的な緊急事態に備えて産科・小児科双方からの一貫した総合的な体制が必要であることから、特に「周産期医療」と表現されています。
 こうした対応が可能であることが県立病院時代からの引き続いての役割であったわけで、そういう意味でも「産婦人科」の存続は市立病院としての存在意義にかかわる重要な問題の一つです。
 「子育て支援」などと聞こえのいいセリフを百万回唱えるくらいなら、産婦人科担当の医師を派遣して欲しい。