無意味ではない

棚沢地域から、また今回の手続きに疑問を持つ方からの、ごみ焼却施設建設に異議があるという趣旨の陳情が、今日委員会で審査され、それぞれ不採択となり、それ自体は大変残念な結果となりました。場をあらためて主張をしますが、(23日の本会議では賛成討論という形でできれば意見の表明をしたい)昨年9月議会から時間をかけて論議してきたことを無意味にしないために、これからのあらたな運動に生かしていただきたいと思います。

行政のあり方に疑問を感じた皆さん。それは、行政のあり方を変える必要があるということを示したことにほかなりません。行政に最大の責任があり、今回も本来ならば昨年段階で計画は白紙撤回されてもいい案件ではありました。しかし、なぜそうならなかったのか。

どうか、厚木市の全域にお住まいの皆さんから、ごみをどこで燃やすか、どこに埋めるか、のご意見をお聞かせいただきたいと思います。ごみの減量を最大限進めることは、脱焼却が完全には不可能に近いかもしれませんが、目標にはなりうると思います。


私は、こうした事態が想定できたがために、一部事務組合の設立に反対をしたのです。どこかで燃やす施設をつくるのは賛成、でもうちの地域には作らないで、というのが成り立たないことは明らかですから。だから、総論から反対したのです。睦合に住むわけではなく、また金田地域にお住まいでもない、多数の皆さんへ。どちらでもいいや、と思わないでください、お願いします。

  • 委員会を傍聴して

まず冒頭に、S委員から、本会議一般質問における答弁が妥当ではないとして指摘がありました。すなわち、地元に説明に入れないのは委員会で陳情が審査中だからとする答弁が問題だ、認識が違うというもので、これは大方の見方と一致するもの。しかし、調査報告があり、だから1箇所に絞るのは今となっては理解できる、というのはかなり苦しい主張にも聞こえました。

金田の環境センターの周辺、を地元とするI委員からは、陳情の説明に記載された文章表現が、現在の焼却場を受け入れている地元からすると耐え難い、という趣旨の発言がありました。これも、それ自体は痛いほどよくわかります。そうした文面で陳情せざる得ない状況になった、という局面をいったい誰が作り出したか、ということが問題ではあるのですが。

いずれにしても、各委員から意見が出され、それぞれの陳情が採決になり、継続審査が続いたこれらの陳情に結論が出されました。不採択になりはしましたが、実際の建設を決定するのは(私は不本意ですが)一部事務組合になりますので、当然一部事務組合議会での論議もあります。アセスのプロセスもあり、具体的な争点での運動はまだこれから始まったという感じです。入り口から勝てるほど、状況は甘くはなかったということですが。