アジアとの友好を築き上げよう

 アイヌ文化の保存などに数多くの功績を残し、アイヌ民族初の国会議員を務めた萱野茂氏の訃報に接しました。以前、アイヌの資料を求めて一人北海道まで出かけたことがある私ですが、ご本人に直接お会いすることはできませんでした。亡くなられたことはとても残念です。心よりご冥福をお祈りします。

 ところで、この連休中、友人の誘いでアジアの歌を聴こうというテーマの小さなコンサートに参加してきました。アルタイ山脈で鳥の鳴き声や風の音など、自然の音を真似ることが発祥らしい、歌唱方のホーミーを生演奏で聞けました。川のせせらぎ、竹林に吹く風を感じながら、しばしアジア文化の温もりの心地よさを堪能していました。私は以前、たまたまテレビでホーミーを知り(ロシア語会話の番組だったかな)、とても惹かれたのですがまさか今日、こんなに近くで、素晴らしい環境で聴こうとは思いもよりませんでした。

 日本はアジア各国との関係は第二次世界大戦に象徴的ですが決して友好的だったとは言えないわけで、これから未来に向けて、ここをどうしていくのかはとても大切です。
 揺れる憲法論議の中で、明日の日本を自分の力で考えていける力を養うことや、異国の文化を大切にする心を育成していくことは一人一人の人生を豊かにすることになるし、そうしたベースを元に憲法論議にかかわっていきたい。
 日本の中にある民族問題として琉球アイヌの歴史を知ることは私はムダなことだとは思わないのですが、大きな功績を残された萱野氏の死によって培われてきた歴史が後退する事がないように肝に銘じたいものです。

 今日は連休最後の日ですね。静かな雨ですが、季節がまた変わりつつあることを感じませんか?