初夏のような陽気

強い風が吹き、それでも残る桜の花。相当気温も上がってきた週末を経てもまだ残っている。今年の花は長持ちしているようで。

さて、昨日9日、青年会議所が主催した2016年例会のテーマが「18歳選挙権」に焦点を当てた「私たちが拓く地域の未来〜18歳からの選挙権で地域が変わる〜」。議員と若者のディスカッションの場を設けるので参加して、との依頼があり、初めての取り組みなれど期待を込めて参加しました。

厚木、愛川の議員が約20名参加、6つのテーブルに分かれ3名ほどの大学生や高校生と意見を交わしました。先だって行われた基調講演は市長からで、選挙の基本的な在り方などでした。選挙管理委員会や政策部が作成したのであろうか、映し出された資料画像は教科書のようでもあり、参加してくださっている意識ある若者にとっては不満が出なかったかもしれませんが、おおいに今後工夫の余地はありそうです。

私のテーブルには栗山さんと山崎さんが座り、女子高生2人(16歳)、大学生1人(18歳)とコーディネーター役のJC役員さん。選挙権はあったほうがいいという意見を持っている若者は、やはり選挙にかかわる情報をSNSを通じて流してほしい、できれば投票もできるように、などの考えを披露されました。

大人の視点からすれば、まだ責任を負えないのに、あるいは稼いでもいないのに、などという否定的な意見もあることも踏まえつつ、それでも高校を出て働くときのために、など社会に対して積極的にかかわろうとする機会を持たせることには意味がある、そんな声も聞かれました。

どちらにせよ、若者には期待をしなければならない社会になっています。そして、若い世代に刺激、感化されてまた、大人も行動を起こせばよいのでしょう。

青年会議所は選挙のたびにたとえば公開討論会を主催するなどその役割は小さくありません。今後もおおいに自治と協働の地域づくりのために奮闘を期待しています。




■游相日記を記した渡辺崋山天保2年(1831年)9月20日に江戸を立ち厚木で23、24日と2泊されたがその時の記録について、わかりやすく書かれた芳賀徹氏の「渡辺崋山 優しい旅びと」という著書を図書館で借りて読みました。ほかにも同時期に読む本があり、充分読み込めませんでしたが、私の育った柏ヶ谷が当時4、5軒しかない鄙びた村でありそこを通過して小園(綾瀬)に一泊、そして厚木へと、いうあたりは地元のその時代のことが書かれた話ゆえ、印象には残ります。

厚木の天王町、旅籠万年屋で「大パーティー」を催したこと、溝呂木宗兵衛、内田屋佐吉、目薬屋常蔵、などなど、子孫の方々であればわかるであろう名前が出てくるのも面白い。

■「3・11後の心を立て直す」(香山リカ)も、図書館で借りた。

課題を抽出するうえで大変役に立ちます。
迫られる極端な二者択一。スプリッティングは経済の市場万能主義と関係する。これら著者の視点は私も共感あるいは問題意識を共にできます。復旧か復興か、自粛か反自粛か。二項対立に陥りがちな社会や人の意識、または統治のあり方、考えさせられます。そして、その問題こそ、根源的であるとも。「投影性同一視」という言葉は覚えておこう。

原発問題、放射能汚染問題に対する人々の対立も同様に、著者は客観的にその対立について心理学的にも考察しています。私は脱原発の意見を持ちますが、推進派を罵倒したことは一度もありません。

議会が終わり、新しい人事に慣れつつあるこの時期、体幹を鍛えるのと同様、精神面での幹、も鍛えておきたくあり。書物に触れることは必要条件なのだ。