報告いっぱいありますが

ひとまず、尿管結石の入院は今日20日からになりました。1センチほどの石、をいったん尿管から腎臓に押し戻し、腎臓結石とともに破砕するという、全身麻酔の手術になります。全身麻酔も何度も経験してますが、およそひと月の間に2回、というのは未経験。自慢にはなりませんね、無事「帰還」できるように、祈っていてください。決して、戻ってくるな、と願わないようにー


昨日、一般質問の通告は済ませました。久々にトップバッターです。退院したら議会準備や総選挙で慌ただしくなって、きっと気づいたときには正月で、さらにあっという間に市長選、あれよあれよと県知事、県議選、疲れも癒えぬまま市議選、ということになります。選挙で生きる者の定めで、この慌ただしさが嫌いな人には絶対に勤まりません。


さて入院した今、一番ヒマで、仲間の議員は議員クラブの研修中で仕事しているので申し訳ないのですが、この重たい痛みとおよそひと月付き合ってきた身、気を紛らわしてのベッド上。

今回の解散について一言だけ。


解散の決断については、安倍政権の求心力低下に対する対抗策、でしょう。

日朝交渉の難航や景気指標が思わしくないこと、にくわえて国会では本来目玉にしたかった女性閣僚2名の辞任などがあります。とくに印象的だったのは、黒田日銀の追加緩和策の決定について総裁を除く8名の賛否は可否同数だったことです。岩田、中曽両副総裁と宮尾、白井の2審議委員は賛成でしたが、森本、石田、佐藤、木内の4審議委員は反対に回ったのでした。また、消費税増税の是非を巡る、有識者懇談会の中でも意見は統一できず、なによりもアベノミクス理論の後ろ盾、生みの親ともいわれる経済学者、浜田宏一内閣官房参与(エール大学名教授)は昨年ごろからすでに消費税増税については懐疑的になっていました(もともと徹底した減税、のほうに重きを置いた考え方の持ち主)。


消費税増税の延期、については、野田政権下でのいわゆる三党合意は民主主導の消費税増税合意で財務省を喜ばせるものであったと言えます。政権交代の後のアベノミクスが政策の中心に据えられる以前の「既定方針」だったということで、アベノミクスの「三本の矢」とは一致しているものとはいえません。場合によっては対立する要素すらあるものです。したがって、三党合意破棄、について安倍首相はおそらくたいして「痛み」を感じないのでは。今回の解散の引き金になったと一部報道で言われる財務省の根回しに対しての激怒、というのはあながちウソだと言いきれないのではないかと感じます。ありそうな話、でこれはこれでアタマに来そうです。



政権の求心力が低下している中で、野党が弱体化している今、しかも年を越して政党助成金の得られる道が広がる新党結成の機運が高まる前に、多少自民党議席が減ろうとも、政権に力を与えるために総選挙を実施するというのは必然の選択ともいえます。新党結成の選択肢がない(まったくないわけではありませんが有利とは言えない)ということが、まさに「みんなの党」の解党の事態が事実をもって明らかにしてくれています。


本来、総選挙は政権選択選挙、になるべきでしょうが、民主党政権ショックの傷がいまだ癒えない国民は、簡単には野党再編に期待できようはずもありません。国民からはどのようにこの総選挙をとらえるべきなのでしょうか。また、どう取り組むべきなのでしょう。


大きな宿題です。


スコットランドでイギリスからの独立をかけた住民投票が行われました。結果は「残留」、でしたが、なにも変わらなかったということではありません。変化は着実にあったし、今後に必ず生きるでしょう。このことから学ぶところはとても多いと思います。