浜松市・ユニバーサルデザイン条例

niginigi32014-02-18

 今日は久しぶりに視察で、浜松市に。目的はユニバーサルデザイン条例について。制定が平成14年、施行が15年、先進事例として知られています。(画像は第2次浜松市ユニバーサルデザイン計画、平成24年度から平成33年度、の冊子で視覚障碍者が内容を理解できるようにSPコード、が表記されていて、専用の読み取り機で音声を聴くことができる)

 すでに少しずつ世の中にユニバーサルデザインが浸透しつつあり、もちろん課題はいくらでもあるにはありますが、条例制定を経て先駆的な役割を果たした功績は大きいと言えます。明日は浜松市議会2月定例会本会議初日、という日程にもかかわらず、視察を受け入れていただき、念入りに経過と現状を説明いただけました。

 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ud/universal/jourei/jourei.html

 とくに、学校教育の現場で、なんとかして同条例の内容の理解を進めようと努力しているという話は担当者の思いがよく伝わりました。わかりやすい小冊子が作成されていましたが、学校現場向きではないという検証の結果作成しなおすことになったといいます。また、とくに中学校では授業数の関係でなかなか総合学習が成立しにくく、そのあたりも課題だということでした。

 人口規模が合併を経て80万人規模ですでに政令市となっている浜松市、であるがゆえとも言えなくもありませんが、ソフト政策で縦割りの機構に「横串」をさそうという取り組みは別段規模の小さな自治体でも十分可能と思われました。

 貴重な話をいくつも聞けましたが、同市のある工務店が防潮堤新設のために300億円も寄付をした、というびっくりするような話もありました。ゆるキャラグランプリで2位の家康くん、の姿もたくさん見てきました。