権威勾配

先に紹介しました小冊子、相鉄瓦版最新号の中にあった記事で宇宙飛行士の話はやはりとても面白く、ぜひ記憶にとどめておきたいものでした。とくに操縦士と副操縦士の連携を最良の状態に保つ考え方に権威勾配というものがあること、についての記述が私には印象的でした。


権威勾配とは、操縦士の権威の度合いがどのくらいが適正かを計る考え方のようです。すなわち、操縦士に権威がありすぎると副操縦士以下が多分萎縮してしまい正しい報告が上がらないなどの障害が生まれ、逆に権威がなさすぎると統率がきかず指揮系統に支障が生まれる、というような話でした。で、この権威勾配の、どのくらいがよいかを宇宙に飛び立つ前に何度も訓練して検証した、というのです。この、理論を実践に適用する姿勢に学びたい面があります。


どの組織にも、人間関係はあり、それは重要な要素です。人間関係を大切にする上で、指揮系統の適正化を何度も検証するという実践は、参考になるのではないでしょうか。