7月
いよいよ、といってもなにがいよいよなんだか、と言われましょうか、7月になりました。
書籍紹介。「男は邪魔!」(高橋秀実著、光文社新書)。気楽な読み物でありながら、なかなかのもの。忙しいこの時期に、移動の最中に読むのにはもってこいかと思う。
一般に、昔ほどではないにせよ、男の家事などしょせん「手伝い」の域を出ないものと認識され、仕事の他に育児や家事をするとなぜか「えらいですねー」などと言われるものだ。これは極めておかしな話、女性は仕事をした上で(しかもしっかりやらなければそれこそ何を言われるか)家事も中途半端にはできない。常に、女性の方が厳しい視線にさらされている、そのあたり、本文でもユニークな語りを入れながら解明している。楽しい。
読み進むと結局、男はやはり理屈っぽく左脳で思考する動物なのかと諦めるしかないのかとも思うが、それはそれできちんと誘導されて生きていれば良いのではないかとも思う。「生理的に嫌い?」とした第7章では、神奈川ネットワーク運動、が登場し、たとえば「男の人は痛みに弱いわね」とか語られていて苦笑せざるを得ない。
語られている日常は、日本のもので、欧米の発想やもちろんアフリカ諸国などのものとも全く異なろう。性差、なるものが資本主義の発展や停滞の中で様々な影響を受けて変化をしていると考えている私には、いまの日本の男女関係は相当ひどいのではないかと思う。理想とするべき社会像が見当たらず、「男女共同」がそれ自体を目的にしつつあり、男女共同を通じて何を実現するのかが見えない。これではだめなのではないか。
若者たちに、ぜひともそのあたり、突破していってもらいたいものだ。なお、未来志向の指導者には、必読の書とオススメしたい。脳内の細胞が活性化すること間違いない。
■井山裕太、国際棋戦優勝
以前にも取り上げた井山裕太氏が国際機戦で優勝しました。記録の意味で、ここに記しておきます。以下は新聞記事より抜粋。
28日から行われていた「第25回テレビ囲碁アジア選手権」の決勝、井山裕太本因坊(24)−朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(20)戦が30日に東京都内で行われ、井山が198手で白番中押し勝ちした。井山の国際棋戦優勝は初めて。