全員協議会その他

niginigi32013-04-19

 議会関係の当面の予定(10月から12月)を諮る議会運営委員会のあと定例の全員協議会、そこでは市長の報告事項、議会関係の報告事項(議会報告会の準備に関するものなど)、その後議員クラブ総会、という日程で進みました。久しぶりでしたので、ずいぶんご無沙汰してしまった感が強かったのですが、周囲から見ればひと月ぶり、は別段とりたててどうということもないようでした。

 その後も議会のあり方検討会の勉強会、午後からは中心市街地活性化協議会も行われ、私も徐々に感覚を取り戻してきたところです。

 批判すべきは批判しつつ、支えるべきは支えつつ、基本姿勢は不変で新年度も取り組んでいこうと、今日は私にとっての新年度、でした。

 入院期間の3週間は、それでも長く、情報などの面では確実に遅れてしまっているので、6月議会までには追いついておきたい。入院中、早く仕事に復帰しようと焦ったところで何の役にも立たず、むしろ状態を悪化させかねなかったので、普段できないことなどをして過ごしていましたが、いくらか読書もでき、今日は2冊を紹介しておきます(画像)。

 移行期的混乱―経済成長神話の終わり(平川克美ちくま文庫)。私は経済成長を否定していませんので、著者とは立場、意見を異にするものですが、経済成長至上主義をとる、それ以外の考え方をなんらの検証もなく否定する傾向も受け入れがたい、そういう意味では参考になります。経済学というより社会学に関心がある人向きでしょうか。

 東北発の震災論―周辺から広域システムを考える(山下祐介・ちくま新書)。これも全面的には同意しかねる論調が随所にあるのではありますが、視点としては新しいものを提起していて刺激的でした。「日本の国家史にはつねに、おもての中央政治史に対する、うらの周辺東北史があったことになる」など、東北地方の果たしてきた歴史的地理的役割などへの視点と追求は貴重なものに思えます。感情的な被災地支援を叫ぶよりはよほど冷静に将来の日本をどうするかを考えるための材料たりうるものと思いました。

 以上、2冊を紹介させていただきます。