さがみ縦貫道

niginigi32013-03-03

 あゆみ橋を海老名側に渡ってさがみ縦貫道の真下を通るあたり、の様子を撮りました。圏央道を歩くイベントはすでに1万5千人を超えたらしく、満員御礼の札がポスターにも張られたようです。あゆコロちゃんはCMにも起用されたとかで合わせて厚木市が注目されたこと自体は喜ばしくもありますが、裏方戦略局としては、喜んでばかりもいられず、特段中身が評価されたわけではないことであると、ぬか喜び、足元をすくわれないように慎重になるのも当然だと、そのように思っていただきたいところです。

 今日は朝から厚木北公民館まつり。その後は議会の準備などに時間を費やしました。


■経済にとって

 経済にとって、社会が平和であることは好条件のはずですが、一方でたとえ戦争があろうとも、あるいはそうした可能性が高い情勢となろうとも、儲け話をもたらそうという衝動が強まるもの。同様に、女性の地位向上、のようなテーマも経済的にプラスだと判断されれば先進的な政策を後押しすることもあるものです。

 前置きはともかく、日経新聞の1日付朝刊の「春秋」、なかなかいい文章でした。

 引用してみますが、


 家族ハ戸主ノ意ニ反シテ其居所ヲ定ムルコトヲ得ス――。明治時代にできた旧民法にはこんな条文があった。現代のお父さんも「意に反して」家族に出ていかれたら困りはするが、それは個々の問題。旧民法は戸主に絶大な権限を与えて、妻や子の行動をしばっていた。

▼戦後、そんな戸主というもの自体が「家」制度とともに消えた。民法の親族や相続の記述が別物に生まれ変わったのだ。ところがどうしたことだろう。非嫡出子、つまり法的に結婚していない両親から生まれた子の相続分は嫡出子の半分にするという規定はそのまま残った。以後60年余にわたり、差別は延々と続いている。

▼法律上の結婚を重んじる、というのが制度の趣旨らしい。しかし子どもが差別されるのは筋違いだし、事実婚が増えて結婚観も変化している。いくつも裁判が起こされて司法も揺れてきたのだが、最高裁はこんど、大法廷でこの問題を審理することになった。かつて規定を合憲とした自らの判断をくつがえす可能性がある。

▼大きな前進が期待できるけれど、そもそも変革をためらってきたのは政治である。1996年に法制審議会が規定の撤廃を打ち出したのに法改正には手をつけずじまい。世界でもこんな制度を温存する国はほとんどない。女性の力を生かせと唱えながら明治の「家」制度の名残を引きずる社会の、なんというゆがみだろう。

 ( http://www.nikkei.com/article/DGXDZO52284320R00C13A3MM8000/ )

 もちろん、では変革を進めるためのスタンスを、同紙は取り続けてきたのか、という点はあるにしても、ですが。よい指摘だと私は思っています。