本会議

 昨日は、補正予算に関して国の補正予算で追加された「地域活性化・住民生活に光をそそぐ交付金」によって学校図書購入(小中学校それぞれ教育振興事業費として300万円、295.9万円)と、母子自立支援員の増員(母子等福祉事務経費として380.8万円)が充てられたことにかんして、その他の工事関係の追加補正は繰越明許になるでしょうが、このくらいのものはすぐに対応できるのではないかという趣旨の質問をしました。答弁では、たとえば学校図書ではこれから調整するというような話で2ヶ月とかかかるだろうと言われました。本会議でしたので再度の質問はしませんでしたが、この補正を組んだ時期は昨年末でしょうからもう調整を先にしておけばよかった話ではないのでしょうか。対応のスピード化も課題だと考えます。
 もちろん、この名称がなんだかよくわからないような交付金が何を対象にするのかも問いました。交付金、となったとしても、それがかつてのような補助金では意味がないし、またそれが地方議会で交付目的に沿っているか、妥当かをきちんと審査されなければ地域主権とかは絵空事になるだろうと思います。

 さらに、「看護師等奨学金貸付条例」について、市立病院の看護師を充足させる重要な条例だという立場で経過を質問しました。圧倒的な不足と言われる看護師、とくに神奈川県は深刻だという答弁があり、今後市立病院がICUなど高度機能を備えていくとするとさらに充足させる必要があるというような趣旨の答えがありました。地域医療を支える視点で、議会でもこれまで特別委員会を設立して議論をしてきました(私は傍聴委員ですがときに発言もしてきました)が、かつて病院スタッフの直接の意見を尋ねる機会を設けたときに、いますぐにでも対応してもらいたいというテーマがかなり投げかけられました。そうしたときの具体的な対応の一つだと受け止めています。今後も実施計画の中でどのような予算配分をするのかなどのハードルも想定されますが、重点項目だと考えます。

 さて、今日は新年度の当初予算についての本会議でしたが、市長当選後の初議会とあってか、さほど質問が出ませんでした。よくみてみると、各議員の一般質問の通告内容が予算の中身に関連するものが多く、おそらくは一般質問を通じて予算の中身を問いただすということなのかもしれません。まあ、本来は予算という議案について、基本姿勢を問うのはそれぞれの会派の政治主張との関係で重要だと思われますが、厚木市議会の自由ないつでも誰でも質疑できる方式ですと逆に言えばしなくてもすむという面もあり一長一短です。他議会での「総括質疑」のような形式は、縛りも多いとは思いますが利点もあるようにも思います。3人しか質問しないってのはさびしい。
 私は、子ども手当について、国の現状を批判しつつ、この制度自体を否定はできないであろうという立場で見解を問いました。市長は、児童手当に戻るのかどうかも含めて、今後支給がきちんとできるのかどうか不安である、というような趣旨で答えました。国会で予算関連法案がどうなるのかは現時点で全く不透明ですが、国民生活にこれほど影響がある事態に追い込んだ政権自身の問題こそ最大の原因だということは明らかになっていると思います。全額国庫で、という筋論は理解できますが、問題はこれからの制度に誰がどのように責任を負えるのかということになります。ほんとうに怒りの気持ちでいっぱいです。たきつけるだけたきつけて神奈川を去る知事にもあきれますが。

 その他、総合計画見直しとの関係や予算編成過程の「見える化」、機構改革の関連などを問いましたが、いくぶんの前進があることを予感させる答弁もありました。来週の一般質問を通じてさらに深め、さらに続く委員会での予算審査でも成果を上げられるように考えたいと思います。