夕焼け小焼け

niginigi32010-05-03

 好天に恵まれた連休、初夏の日差しとともに日暮れの遅くなってきたことにも気づかされます。写真は厚木市ゆかりの中村雨紅氏についての厚木市図書館蔵書。おなじみ「夕焼け小焼け」の作者、厚木小学校の校歌の作詞などでも知られています。
 明日から「第3回神奈川フードバトルinあつぎ」が行われます。食文化のこれまでやこれからを考えながら、そのほかの文化にも思いを巡らせてみるのもいいかもしれません。
 厚木、という地名が「アツメギ」という、相模川を利用して材木を集めることが由来だという説を学んできました。きっと小江戸のにぎわいもそういうなかでつくりだされたのでしょう。商業集積や水田、畜産などの農業の発展、これまでの厚木市の成り立ちを思い起こしてみることができます。ホルモンを楽しみながら、決して高級ではない食材で楽しい人間関係を築いてきたのであろう過去の日々を、勝手に想像するのも一興ではないでしょうか。

 冒頭紹介した中村雨紅や厚木市に立ち寄った渡辺崋山、あるいは七沢に逗留した小林多喜二、そのほかにも厚木市では有名な農民文学者、和田傳。派手ではないですが、それなりに語れる文化を厚木市は持っているではないですか。一過性の騒ぎの中でかき消されることのない、歴史を大切にする思いも共有していきたいものです。