不安募る

niginigi32009-03-02

 写真は本厚木北口にある「アユポ」。市制施行50周年記念でつくられたモニュメント時計です。2月1日が市制施行記念日ですが、このモニュメントがなんらかの役割を果たしているとは私には思えず、たいへんもったいなことだと気持ちも沈みます。一般質問の出番が終わり、帰り道に写しました。
 総合計画についての質問で、いくつかの不安を深めることになりました。ただ、問題は対策です。不安を感じただけでは何の解決にもなりません。
 今日の質疑で、市長の考える厚木市の将来像実現に総合計画がどう寄与するのか、よくわかりませんでしたが、その要因は職員内部での議論の不足ではないか。
 基本計画6年間の代表的な指標は指標を「代表」するものとは思えないものが多く、実施計画にいたっては3年間の財政推計すら根拠に乏しいもので、258ある事業の指標は検証が十分されて成案化したものだとしたらいかに市役所は自由な発想から遠ざかっているのかというものでしかなかったのです。財政は市税収入が21年度が451億円、22年度が455億円、23年度が459億円と、右肩上がりで、施政方針の見込みとも異なるものです。希望的観測でいいのかと発言するのは間違いなんでしょうか?
 対策は、政策会議は公開されることを売りにしていますが、公開が政策会議の議論を活発化させてない原因ならば考え直してほしい。本来、最高の意思決定機関では意見がまとまらなくたって「元気に」議論してほしいからです。市役所の職員はプロの集団で、そのプロの頂点の会議なのですから、質を高めてほしいのです。量から質へ、と施政方針で述べられましたが、どうも身内感覚になっているのではないかとかんぐってしまいます。これでは質の向上は担保されません。厳しい緊張感が欠けていくからです。
 政策会議以外の会議のあり方も、不安要素です。総合計画の心は職員に共有されたでしょうか。そのための努力は払われたのでしょうか。市民と協働するための牽引力は職員になるのではないのでしょうか。そうでないなら、職員はどこで公に奉仕する仕事をすることになるのでしょう。責任感を培う場を得られず経験をつむ機会を失うことになりはしないでしょうか。

 今日の一般質問で時間の関係で割愛した質問で、「指定管理者制度の検討はどこに位置づいているか」というものがありました。資料を提出していただきましたが、都市公園の126など32種228施設の検討をしなくてはならないはずなのです。公の施設であるべきという理念はどの施設まで該当するのか、早期に結論を出していかなくてはなりません。
 また、意見としては言いましたが、「産婦人科再開の打ち出しがない」というもの。この質問も時間がなく、深められませんでした。資料によりますと、メール、電話、来院と合計9件の問い合わせがあり、(採用に至ったのは2件)問い合わせの後その後連絡がないというものが6件ありました。交渉の責任は現場の局長(や院長)のようでしたが、市長、副市長の関与を強めてもよかったのではないかという点です。こうしたことからも、市長の強力なメッセージとして総合計画の実施計画に、市立病院の建て替えとは別に、産婦人科再開と医療の充実はテーマに入れてほしかったのです。
 さらに、振り込め詐欺などについてはとくに、事故や事件を未然に防ぐための方策に予算をつけるべきです。青パトはこれだけ広い厚木市で、小中学校の下校時に各地域を回ることを考えると4台は必要でしょう。財源は寄付を募ってもいいかもしれません、鮎まつりの時などにアピールしてもいいでしょう。防災無線は緊急時にしか使えないというのが基本だというのであれば、車で流す方策がありうるでしょうから。万全な対策は難しいことで、それは自治体施策の限界です。社会保障の充実した社会の実現など、国づくりのあり方から問題にしなくてはならないからです。

 明るく元気な厚木市にするとの思いはおそらく共通でしょう。でも、それを阻害しているのは何なのですか?  
 こう質問すればよかった?