都市経済常任委員会

 今日で4つの常任委員会の審査が終了しました。条例改正がらみで、東名インター付近の都市計画の変更について、その総括を求めて質疑をしました。当初は国の主導で、しかも日産が一体の整備をするということを想定しての開発で、地権者を説得して進められてきたもので、テレコムタウン構想がその軸となったもの。しかしながら、日産がその計画から撤退してアミューズメント地区計画が破綻して以降は、経済情勢の悪化もあいまっていつか何とかなるさ的に開発は放置され、地元からは不満が出続けていたのでした。
 7年前に、都市計画の変更を求める地権者から陳情も出されましたが、当時は私も含めて議会全体は都市計画の位置づけを安易に変えることへの批判から、こうした陳情には賛成しませんでした。
 今回は、さすがに、地元の負担を考えると、いつまでも網をかけ続けることはできません。しかし、都市計画の意義をかなぐり捨てるようなことであってはならないはずで、それ相応の総括が求められてしかるべきだというのが私の質疑のポイントでした。担当職員から、それなりの答弁がありましたが、考えてみたら当時の状況や一番真っ先にこの計画に携わった職員はこの場にいながったのですから、正しい総括も期待するのが無理だったかもしれませんが。
 
 つぎに、一般会計補正予算について、中町2−2地区の再開発計画に絡んだ質疑もしました。補正予算自体は今回賛成しましたが、再開発については今後大いに注文をつけざるをえません。それは、まさしく東名インター付近開発に対する私自身の総括にもなるからです。2−2地区は、バスセンター、シティプラザ、ガーデンシティビル(サティ)や総合福祉センター、厚木保育所、などを含んだ地域で、長い期間をかけての整備がされた上でのさらに手直しになります。しかし、どう考えても、この間の整備は長期的視点に立った開発だったとはお世辞にもいえません。ペデストリアンデッキ然り、地下道然り、老朽化したシティプラザ(図書館のある)の今後の対策も然り、なのです。
 今日はほかの議員からも、駐輪場に暫定的に利用されている用地の問題が指摘されていました。当時の用地取得は民間がマンション建設をするという状況をとめるためにやむをえなかったと私は思いますが、いつまでも暫定利用をしているわけにもいかないでしょう。
 さて、地元説明をこの22日に行うという話ですが、あまり安易に誘導しないでほしいということはきつく釘をさしておいたつもりです。財政負担含めて、地権者や、市民全体と一体的に事業を進める考えを持つべきで、時間がかかることは覚悟が必要だと私は思っています。

 なお、一般会計についてはそのほかに、繰越金の残高(もうほとんどない!)についてや当初予算の執行状況(確か56%くらい)などについての質疑をしておきました。今回評価しておくべきは、預託金の確保と空き店舗対策についての増額でしょう。しかし、ソニーの問題もあり、当初予算の編成はおそらくかなり厳しくなることが予想されます、ので、本来は基金にしておく財源も必要であったはずですが、緊急対策に多くを投じる必要は理解できます。保育所や児童館などの補修にも予算がつけられていて、急がれる対応には現場からの声に9割以上応えているとの答弁もあり、あとはイレギュラーな問題に対応する組織力をどう培うかが課題といえるでしょう。

 政府もあわてて出してきました、景気対策ですが、遅くなったことへの反省もないし、解散については相変わらずの姿勢で、やはり権力にしがみついているとの印象しか持ちえませんでした。今日は古い友人からメールが届いていて「世直しをしてください!」と訴えられました。閉塞感はもはや首相の理解を超えているといえるでしょう。語られる「政策」の消費期限が短すぎるので、国民は落ち着かないのです。来週はまたどう変わるのか?