学校給食事故米使用

 ずいぶんご無沙汰をしてしまいました。このところ、座間市議選の応援があり(市民の党民主党推薦の市民派候補の2人)、21日に当選が確定し、ようやく一息をついたところ、麻生内閣の誕生あり、金融危機ありで、落ち着かない日々の上、議会は決算委員会も始まり(私は委員外なので傍聴ですが)たまった仕事の処理もありで多忙です。
 さて、事故米。昨日議員に配られた通知は教育長名で以下の文章。

 厚木市の学校給食における事故米を使用した卵焼きの使用について
 全国的な問題となっている事故米の使用について、本市の学校給食で使用していないか調査を行ったところ、事故米から製造されたでんぷんを使った加工食品を使用していたことが判明しました。
 使用していた食品は、東京都目黒区のすぐる食品株式会社が製造した「手づくり厚焼玉子」で平成15年10月から平成20年2月までの間で、62,181食を小・中学校(22小学校、13中学校)で提供しました。
 なお、このことによる健康被害については報告を受けておりません。
 今後につきましては、学校給食で提供する食品について、関係機関と連携してなお一層の安全確保に努めてまいります。

 というものでした。

 さらに、付箋のようなものがついていて、これに「なお、平成20年3月以降について、当該食品は厚木市学校給食用物資選定委員会にて選定されていません」とありました。

 これをみたわたしは、保健給食課長に電話で問い合わせ。まず、なぜ3月以降に選定されなかったか、と聞くと「味です」。と答えられました。味が悪いものを5年間も使っていたとは到底思えませんが、どうせ課長の言うことで電話での話では言質も取れないのでしょうが、でも重ねて問うと「成分表にまさか嘘を書かれるとは」と発言。ではその成分表を見せてくれというと文書庫にあるかもしれない、というのでした。

 この対応の、農林水産省並みのまずさを忘れないうちに書きとめておこうとここに書きましたが、追加のやり取りをまたここでお知らせすることになります。

 事故米の問題は明らかに単なる国際間調整のための輸入米の存在にあって、商社が無責任に外国産米を買い入れることにあります。食糧自給率向上などといいながら、国民の安全よりも利益優先で政治を行っていたことに原因があるのです。食品加工業者にせよ末端自治体やさまざまな施設にせよ、この政治の犠牲になっているに過ぎません。
 しかるに、厚木市教育委員会の上部に追随する無責任な姿勢はなぜなのか。念のため付け加えておきますが、文書にある「健康被害については報告を受けていない」というくだりは神経を疑うもので、「このことによる健康被害については調査も行うことができず、詳細を把握しておりません。過去のことになるために実態把握に困難さは伴いますが、関係機関と早急に対応を協議し、健康に影響があったかどうかの調査をするように誠心誠意取り組んでまいります」とするべきところでしょう。