昨日、都内で平和を考えるために講演を聞きました。伊勢崎賢治さん(東京外語大教授)は国際NGOスタッフとしてアフリカ各地で活動されてきた方で、お話は主にシオラレオネ、アフガニスタンでの武装解除を指揮した経験と国際貢献のあり方について、でした。内戦を終結させる段階の話、アフリカを無視する欧米の話、国際貢献に資金を出さない日本人の特徴、などとても参考になるお話でした。(主催は平和遺族会全国連絡会)
 
 強調されていたのが、憲法前文の意義(だと私は受け止めましたが)。あれは一国平和主義ではない、という点。日本の理念的護憲運動に対する批判と、単なる米国追随の戦争加担外交への批判の両方を兼ねた、鋭い指摘もありました。あえて根源にある世界的な二極分化の問題には触れていませんでしたが、日本の外交や国連中心の意味など、現場の中からの声としてこれほどの正論を実現しえないとしたら政治も意味のないものになるでしょう。

 平和行進。猛暑の中、70代、80代の方々が、懸命に行進してる姿は感動します。戦争は年月とともに風化しつつありますが、今もなおある貧困、隷従戦乱はあるということを忘れてはなりませんね。
 世の中に理不尽な動き多々ある中で、行動を始める志をともに。 2008年 酷暑の8・15