鳥獣被害

 先日の本会議最終日には議会運営委員会や代表者会議、全員協議会の日程のあとに「大山丹沢山系鳥獣等問題市町村議員連絡協議会」の厚木市議会参加議員の総会も開かれました。超党派で26人の議員が参加して行われましたが、全体の状況についての認識にほとんど差異がないので行動に移しやすい課題でもあります。ではありますが、一方で対策は根気が必要なものだともいえます。今までの国の政策についての転換を必然とするという点も共通認識になってきました。

  • 以下は多選自粛条例の賛成討論原稿です。当日登壇では多少違ったことを言っていると思いますが、そんなにずれてはいませんので。

 
 市長の多選を自粛する条例の制定については賛成する理由として、多選の弊害を除こうとする長の姿勢は直近の民意であり、この条例の制定を持って市民の中で大いにその弊害について不断の努力を持って除去することにまい進すべきであると考えるからです。
 議論になった、本人のみに限定すべきとの主張も理解できますがそれは普遍性がなく条例にする必要を認めません。
 私はむしろ、3期を超えないという期数の問題を感じますが、本会議での総務部長答弁にあった総合計画との関連性にも一定根拠がないとも言えず、12年といえば、中学生が市議選に立候補できる年齢に成長する歳月でもあり区切りのひとつにしてもいいのかもしれません。
 しかし、仮に法が整備をされ、それぞれの自治体で首長の任期の制限を決めてよいとされた場合、その際に「禁止」にすべきかどうかは議論があるところだと考えます。
 もし、禁止となると、仮に3期を終えた時点でどなたもおたちにならないとした場合などや、不測の事態が訪れ住民福祉のために現職が続けるべきとの判断こそが民意だった場合など、制限が民主主義の発展にとって阻害することがないとはいえないともいえます。条例の性格上、「おおむね○期とする」という表現が妥当ではないため、期数については明確にせざるを得ないでしょうが、この場合でも、あまりに長期となることを制限するくらいにしかならないのではないでしょうか。
 委員長報告でも触れましたが、委員会での指摘にあった「パブリックコメント」はさらにこの条例の整備をする必要が生じた場合には必ず実施をしていただきたいことを、要望いたします。