くどいようですが

 12月議会でも介護保険に関しての質問をしました。その時点では当然、実の父親が脳梗塞で倒れるなんていうことは想定していなかったのですが…。 どうしても、そのとき議会でも述べたとおり、「介護予防」という日本語にしっくり来ない。予防、という言葉はあらかじめ防ぐという意味で、結核予防、とか生活習慣病予防、ならまだわかる。病気を防ぐ、というのは間違ってないからです。
 でも、介護、というのは「あらかじめ防ぐ」必要があるもの? 人間が当たり前に老いていき、生活するうえで支えが必要になっていくのは自然の摂理というもの。それを、あらかじめ防いでしまうという、その思想が私は「老いていくこと」、「人の支えが必要となること」を否定的に捉える、そうした潜在意識を植え付けていくことになってしまっている、としか思えないのです。
 これもまた、12月議会で触れましたが、同様に「自立」という言葉をお年寄りに使うのもものすごく抵抗があります。とても失礼な気がしませんか? あの人は介護度が3だね、迷惑かけてるね、あの人は自立しているね、偉いね。なんて、そんな会話が成り立つ社会は健全だとは私には絶対に思えないのだ。誰がなんと言おうと、思えない。

 さて、月曜日の午前11ごろから予定されている私の質問、医療、介護、福祉というそれぞれだけでも優に1時間はかかりそうなテーマをまとめて取り上げる以上、ポイントは絞らねばなりません。考え方の違い、は議会で論じても平行線でしかないですからね。結論として、何を改善させるのか、改善できないとすればそれはなぜなのか。そういう話になりますよね。