「一○一年目の孤独」ほか

niginigi32014-02-23

 「一○一年目の孤独」(高橋源一郎岩波書店
 「お墓に入りたくない! 散骨という選択」(村田ますみ・朝日新聞出版)
 「信念を貫く」(古賀茂明・幻冬舎新書

 将棋の内藤國雄九段がある棋誌で、文藝春秋一冊を読むのに3か月かかるようになってしまった、というようなことを書いていらした。さまざまな違いは感じつつも敬意を表したい作家の塩野七生氏のエッセイを楽しみにしていてそれだけは井の一番に読んだうえであとはななめ読みをしておき、たしかに3か月程度の蓄積ののち、まとまった時間を何とか確保して必要と思われるところを読了するというのがパターンです。多種多様な情報源と付き合わなければならない現代ですから、かえってストレスにならないことに気を付けながら、癒しと肥やしにしているわけです。

 上記三冊は、このところ図書館で借りた本で、それぞれおおよその読了。高橋源一郎氏の「一○一年目の孤独」には副題に「希望の場所を求めて」とあり、著者がダウン症の子どもたちのアトリエ、クラスも宿題もない学校、など(一般にはあまりなじみがないか)を歩いたルポ、以前より共感するところの多い著者の言は記憶にとどめたいものが多く、今回も新しい言葉との出会いがありました。

 購入した本では「余命3か月のウソ」(近藤誠・ベスト新書)。私好みの一冊でした。でも、仕事に反映できるかどうか。まあそれはあまり期待しないほうがいいのかもしれませんが。

 時間をかけて少しずつ読んでいるのが「キーワードによる異文化理解」(アンナ・ヴィエルジュビツカ著、谷口伊兵衛訳・而立書房)、で3000円した大学の授業か何かで使うような書物。機会あれば、議会でも紹介したい良書と思います。

 息抜きに読んだのが↓
 
http://www.shogakukan.co.jp/pr/kuchibiru/

 くちびるに歌を。映画化もされるようですが、先入観で最近は男性作家のものを敬遠していて(百田問題もあるかもしれない)、でも読み始めたら一気でした。読みやすいなと思えた小説としては久しぶりで、舟を編む、以来かと思います。


 もっと紹介したい書籍もありますが、機会を改めます。



■聞き取りで、確認した大雪による小中学校の対応

 2月14日(金)給食終了後下校したのが16小学校、5中学校。
        その他早目の下校が7小学校、8中学校。
 2月17日(月)平常通り11小学校、7中学校。
        遅延登校が7小学校、6中学校。
        休校が5小学校。

 前例のない大雪については「マニュアル」がない中、安全第一で各学校が状況判断をされて以上のような対応をされたこととなったようです。相当な偏見を自覚しつつ言えば、マニュアルなどないほうがいいのかもしれません。現場判断を大切にするという姿勢が定着するほうが当面は必要なのかもと。