すてきな4位

 ソチオリンピックが始まっています。すでに日本のメダル獲得が光を浴びていますが、メダルに届かなかった4位の選手たちにも(もちろん参加された選手すべてに対しても)その健闘を大いに讃えたいと思います。頂点に立つことの大変さは推して知るべしでしょうが、僅差がもたらす勝負の世界の厳しさゆえ、観衆の心に深く刻まれることになるのでしょう。

 順位というものは、受け止め方次第なのです。受け止め方によって、その順位の輝き方も異なる。そのように思えるのです。


 大雪の日々を経て今週もまだ厳寒。
 あの大雪でありながら、の東京都知事選の投票率は低かったとは言えないのではないか。みなさん、よく出かけていただいたと。猪瀬前都知事に投じられたおよそ400万票、400万人の怒りで辞職に追い込んだという経過ではなかったがゆえに、なんだったんだろうかあれは、という未消化感が都民になかっただろうか。

 今回の結果についてはなんやかんやと評論されているが現時点ではなんの論評にもさほどの価値を感じません。いずれにせよ、いまだ有権者は消極的な選択をしているといえるわけで、そのことについて主体的なとらえ返しこそが問われている、そのことだけは確かだといえるのではないでしょうか。


 私は当然、脱原発、の側にいるのですが、だからこそなおのこと、さまざまな議論があるのは当然として、自らが何をなしたか、これから何をなすか、を抜きに議論することにどれだけの価値があろうか、ということです。