憲法記念日

五輪開催地を巡るI都知事の発言が物議を醸しています。なんとなく昨今の風向きは、異論を唱えにくいものを感じさせられて嫌なのですが、イスタンブールで行うことを支持したい日本人だっているのです。国際化、とはかねてから叫ばれているものの、日本におけるそれは、かなり情けない現状となっているのではないでしょうか。異国の歴史や文化に対しての偏見の流布には閉口せざるをえません。安倍首相が火消しに必死になっていますが、きっと本音では大同小異なんでしょうなあ。


たんに小学校から英語を始めれば、という一律の、安易な対策は滑稽で呆れてしまうほかありませんが、我が日本の大人たちがこの国をどのように導こうとするのかのほうが、影響は著しく大きいはずです。I都知事もI前都知事も、文学で生きる者ならではのアピール力はさすが、大衆を引き付ける能力は過激な発言を控える癖が染み付く政治家には自然淘汰されて残ってはいません。しかし、危うい。


憲法。ムードに流されて論じられることのないよう、それだけはなんとしても楔をうっておきたいものです。