少しずつ

触れていかなければなりません。総選挙の結果。

が、いま言えることとしてはとくに驚くほどのことはありません。予想通り、想定の範囲内、ということで大方一致するはずです。

第三極を潰すことが目的の年内解散は、その目的を達成させましたが、返り血も相当に浴びた、というごく当たり前の話。だから、民主党の生き残り組はさほど落胆はしてないのでは。余計な反乱分子の大半は体よく削げ落ちたと。


野田内閣を倒すことはできました。が、「紫陽花革命」の高揚、最高潮の力でその目的を達成できたわけではありませんでした。あの、日本では久しぶりの大衆行動の広がりは、今回の選挙において各政党に「原発推進」をほとんど言わせなかったという形で成果にはつながったと言えます。


まだ、しかしながら決定打にはならなかった、ということです。これは事実として受け止めるしかありません。

年内解散ではなかったならば、第三極は準備もでき、選挙協力も進んだ可能性も高いでしょう。それだけは、なんとしても避けなければならなかった、それが既成政党の一致した利害だったというだけのことです。


消去法で選択した結果がたまたま自民党の圧勝につながったという、小選挙区制度のなせるわざでしかないということをよく見ておかないと、いたずらに悲観的に陥ることになります。


衆議院の解散と異なり、来年夏の東京都議会選挙と参議院選挙は必ず執行されます。まさにそれは「近いうちに」なりつつあります。既成政党の中であれ外であれ、信念のある本物が必要とされていて、その本物を見極めようとする国民の力も格段に向上しました。その意味で、政権には油断が許されません。いつまでも、政権がだらしないからという理由での政権交代をやっているようでは国民にとって、本当に悲劇です。


水準の高さが求められるのは私たちが属する地方議会も同じ、他人事ではありません。昨日は体調不良にて議会を欠席せざるをえませんでしたが、ようやく回復の兆しもみえ、充電し、21日の議会最終日に備えることとします。