吉祥寺と調布へ

 昨日30日は議員総員に近い人数で研修視察。
吉祥寺グランドデザイン(渋滞解消のための荷捌きシステムについて他)、調布市中心市街地デザイン・コンセプトに基づく駅前広場および鉄道敷地の整備について、という主な調査及び最後に新しく建設された町田市の市庁舎を見学して帰りました。

 調布では、京王線が地下化するのに伴って整備の計画づくりと実施できる部分への着手、が続いています。参考になる部分があるかというと、どのへんになろうか。人口規模や予算規模は厚木市と類似はしているものの、調布は京王線で新宿まで15分程度、住みやすさに違いがありそうではあります。慶応が地下化まではしたとしても上部についての構想を持って進めているのではないとのことで、つまり周辺整備はほとんど自治体負担となる、という話、これは財政的には相当厳しいと担当者も認識しているようでした。厚木市と同じく不交付団体で、来年度以降の臨時財政対策債を見込めないことにも触れていました。

 調布の文化会館近くでバスを降りたのですが、その会館の名前が「たづくり会館」。帰り際に職員に名称の由来を尋ねましたところ、万葉集

 多摩川にさらす手(た)づくりさらさらに 何ぞこの児のここだ愛(かな)しき

 とあることから、たづくり、を名称に使用した、と言います。名称にこうした歴史性を尊重した言葉を使用するセンスを私は好みの問題でしょうが好きです。調布、という地名も由来が想像できますが、その周辺の地域もそれぞれ由来を十分感じさせられる地名でした。

 吉祥寺駅は一日乗降客数が40万人と言いますから商店街などの整備その他は厚木市にそのまま当てはめられるものはありませんが、ヒントはいくつもあったように思えます。