紫陽花革命

 なかなかセンスのいいネーミングだなあ。

 紫陽花革命

 この時期が勝負ということ、再稼動が焦点だからそれは間違いではなく、この組織されていない市民の自発的な行動が今の政局を真に主導していることを私は実感する。倒閣、なり解散なりにもちこめたなら、それはもうほんとに。

 主催者がツイッターで、事故が起こったりしてマイナスの報道されると困る、と、早めの解散を呼びかけざるを得ないほど、想定を超えた広がりを見せた運動、これを結実させるのは何かを獲得することだ。何か、とは何か。



介護保険制度の改正の勉強会 

 厚木市議会の市民福祉常任委員の自発的勉強会が続いています。前回から委員会所属以外の委員も委員外議員としての参加ができるようになりました。

 概略6点。
1、医療と介護の連携の強化等(24時間対応の定期巡回、介護療養病床の廃止期限の猶予、など)
2、介護人材の確保とサービスの質の向上(介護福祉士などによる痰の吸引等実施可能など)
3、高齢者の住まいの整備等
4、認知症対策の推進(市民後見人の育成等)
5、保険者による主体的な取組の推進
6、保険料の上昇の緩和

 それぞれ、必要な措置にみえますね。でも、現実とのギャップはすごいものなんです。制度自体が破綻しているのを隠蔽しつつ、制度を維持することを大儀にしているから矛盾だらけ。今日は私の持論展開をする場でありませんでしたから黙ってましたけれど。
 何の保証もないんです。担保もないんです。実現目標、理想は掲げても、それを実施できるだけの強固な在言論が不足しています。保険料上昇の緩和はありがたいけれど、財政安定化基金を取り崩すことしか手段がなく、伝家の宝刀を抜いた以上、来年以降、どう対応するというのでしょうか。

 高齢化社会への対応が必要だといいながら、その対応はお粗末過ぎるものです。行政は、介護が市場経済に投げ出されたことにより、実態把握がほとんどできていません。介護従事者が足りているのかどうかすら把握できないわけです。施設、包括頼みです。

 総合計画の第2期実施計画の中で、高齢化社会への対応は、たとえば来年度から実施予定の「高齢社会対応施策推進事業」という調査委託ものがあります。間に合うんでしょうか?という疑問もあります。 委託をするのはこの場合、認めてもいいかもしれませんが、行政の基本姿勢をまずは確固として持ってもらうことのほうが私は優先してほしいところです。
 その他、実施事業では特別養護老人ホームの建設費補助、介護老人保健施設建設費補助、訪問介護員等養成研修支援事業、介護職人材確保対策事業、などがあります。これらそれぞれの目標値などをみると、高齢者の増加、要介護者の増加に追いついているとはどうしても思えません。

 国の制度改正は、形だけ整えて、体よく自治体にほとんど責任を負わせようというのが見え見えで、本当にずるがしこくて頭に来ます。担当者は職員ですからこんなことは口が裂けてもいえないんでしょうけど、私はこういうことを言うことが仕事なんでいくらでも言います。
 ですので、自治体が目標値を持とうにも、責任もって数値を掲げられないわけです。無責任な数値目標を掲げるわけにはいきませんから。
 ですが、やりようはあります。まずは実態把握をしましょう。調査なくして発言権なし、です。介護の現場にある、さまざまなミスマッチを、漫然と見過ごすことなく、解決に責任を負っていけるだけの体制を目指しましょう、それもできるはずです。

 今後、この(介護の)問題は、必ず大きな課題となります。専門的な職員の育成も、不可欠になると思いますので、私からすると議会から積極的にそうした面でのサポートもしたいと思っています。

 問題意識を共有することにつながる、いい勉強会でした。こうした自発的な勉強会の企画はどんどん提案されたらいいと思います。